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7月の印象に残った選手、レースを紹介!
特集 2022.08.10

7月の印象に残った選手、レースを紹介!

#今月のベストプレイヤー

【7月のMVP】

佐藤水菜(神奈川114期)  

 7月18日に行われた玉野競輪場「ナイターGⅡ 第18回サマーナイトフェスティバル」決勝を3連勝のオマケ付きで制した。昨年、いわき平のオールスター競輪内で行われた「ガールズケイリンコレクション2021・アルテミス賞レース」以来のビッグレース制覇となった。

 現在はナショナルチームに所属し2024年のパリ五輪を目指している身で、6月に行われた「アジア選手権トラック2022」(インド、ニューデリー)の女子ケイリンで金メダル、チームスプリントでは銀メダルを獲得した。「アジアチャンピオンの称号を背負った事で勝たなきゃいけないというプレッシャーがかかったし、大きな責任感みたいなものが生まれました」と周りからの期待を力に変えて、スピードスターにふさわしい走りで3日間、人気に応えた。

 SNS上では「ガールズ世代交代」などの声も上がったが、児玉碧衣ら上位の選手たちは皆まだまだ元気。それでも、決勝で経験豊富な上位陣を先行逃げ切りでやっつけた事はこの先のガールズケイリンの勢力図に大きな変化を与えた。

 8月はオールスター競輪内の「ガールズケイリンコレクション2022西武園ステージ」の「ガールズドリームレース」の1本しか出場しないが、「猛暑の中、白熱したレースをお見せしたいです」と更なる激走を約束してくれた。

【7月のベストレース】 

弥彦競輪開設72周年記念 7月31日最終日 決勝12R 平原康多(埼玉87期)

 関東はライン4車で一大結束。吉田拓矢に前を任せ責任の番手回りで3番手には地元の雄・諸橋愛、4番手には横山尚則を従えた。埼玉籍ではあるが出身は新潟県の平原。地元開催と同様に心を揺さぶられるバンクで、一昨年の70周年大会と昨年「GⅠ第30回寛仁親王牌」を制している。

 結果は吉田マークから飛び出して圧巻のV。後続の諸橋がからまれたのは痛恨だったが、迫る成田和也をぎりぎりのところで振り切って、弥彦で行われたグレード戦を3連続して優勝した。プレッシャーを力に変え、灼熱の弥彦バンクを沸かせたベストバウトだった。

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