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直送!競輪場便り from 久留米競輪場  黒河内由実(長野110期)
インタビュー 2026.05.27

直送!競輪場便り from 久留米競輪場  黒河内由実(長野110期)

#競輪場便り

大けがを成長の力に変える

 9場所連続で決勝に勝ち上がっていた昨年11月、大宮でのアクシデントだった。黒河内由実は最終2センターの接触で落車し、右肘頭の開放骨折という大けがを負った。手術、リハビリを経て、4月の奈良から復帰した。

 さすがの「元気娘」も、5カ月のブランクには苦しんだ。

「思ったより心肺機能も落ちていた」

 復帰後は、なかなか決勝に勝ち上がれない戦いが続いている。最終日の一般戦では自力で連絡みもしているが、予選ではまだ苦戦が目立つ。

「一般戦だといいけど、まだ予選では自分のレースができていない。予選は点数を取りたいという気持ちが強くなってしまう。そこが下手ですね。復帰してから決勝に乗れていないし、いいとは言えないです」

 今期前半戦を棒に振ったため、出走本数もぎりぎり。万全ではない中でも走り、競走得点もキープしなければならない。それでも黒河内は「逃げ道がないから楽。けがをしてラッキーしたところもある」と前を向く。

「まだ右肘が完璧に曲げ伸ばしできるわけではない。でも、自転車に乗った時には、今の右腕の曲がりがベストポジションなんです。感覚はいいので、あとはそれに耐えられる左手の筋力が付けば。けがをしたことで、今まで気づけなかったことに気づける。これをラッキーと思わないともったいない」

 父は柔道、母はバレーボール選手というスポーツ一家で育った。「運動神経は妹に持っていかれた」と笑う黒河内は、高校では吹奏楽部に所属していたが、弥彦競輪場での体験会に参加したことをきっかけに、ガールズケイリンに興味を持った。

「高校では刺激がなかったし、この世界に入って、今は全力で生きていると思う。けがをする前には戻れないと思うけど、違う道から成績を戻していければ」

 右ひじは、ようやく仮骨ができた状態で、まだリハビリも続く。10月に予定している肘のプレート除去手術を終えて、初めて復調へのスタートラインに立てるといえるだろう。年内は、気の抜けない戦いが続きそうだ。

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