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6月の印象に残ったレースを紹介!
特集 2026.07.15

6月の印象に残ったレースを紹介!

#マンスリーベストプレイヤー

6月のベストレース 柏野智典(岡山・88期・S級1班)

岸和田競輪 GⅠ「第77回高松宮記念杯競輪」|6月17日(2日目)8R・西日本一次予選2

近年の競輪は高速化が進み、自力型選手のスピードは一段と増している。グレードが上がるほどその傾向は顕著で、追込選手には厳しい局面も多い。どう折り合いをつけて戦うかは選手によって異なるが、柏野はベテランらしい柔軟な発想で対応した。

迎えた8Rは、石原颯―橋本強の3番手。別線には東矢圭吾、志田龍星と伸び盛りの若手機動型がそろい、ハイペースが予想された。実際に序盤からペースは上がり、柏野は終盤に最後方の9番手。それでも慌てず、3コーナーから内へ進路を取り、コースを縫って3着まで伸びた。

柏野は、9番手でも後ろに選手がいないため余計な気を使わず、自分のペースで脚をためられたと振り返った。3コーナーまでは出番がないと腹をくくり、最後の伸びに備えた

若手のスピードに正面から対抗して脚を使えば、余計なロスが生まれる。そこを見極め、あえて動かずにエネルギーを温存した判断が光った。初日の2着と今回の3着で合計18ポイントを獲得し、一次予選の西日本上位9選手に入って白虎賞へ進出。いぶし銀の存在感を放った。スピード勝負で分が悪い局面でも、レースを読む力と状況への対応力は一級品。経験に裏打ちされた判断力と応用力――それこそが、今なお第一線で戦い続ける最大の武器である。

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