4月に入り新年度を迎え、競輪界を取り巻く環境にもさまざまな変化が見られる。
まずは現役選手たち。
3月から4月にかけて賞金体系が更新され、一喜一憂する季節でもある。
今年も近年の売上増に伴い大幅な増額となり、GⅠ日本選手権競輪の優勝賞金は、ついに1億円を突破した。
競輪グランプリ以外で賞金が1億円を超える時代が来るとは――。
まさに大ニュースである。
賞金上位でグランプリ出場を目指すボーダーも、間違いなく1億円を超えてくるだろう。
世間的なインパクトも大きく、競輪選手を目指す子どもたちが増え、将来的には業界全体のレベルアップにもつながっていくはずだ。
そして、我々解説界・放送業界にも大きな変化が訪れている。
これまで続いてきた番組が終了し、新たな番組がスタートするなど、4月は最も動きの多い時期だ。
本場の公式番組に加え、各民間投票サイトも独自に番組を持つようになり、今や記念以上のグレードともなればチャンネルは乱立。
本場・民間サイトの公式系だけでも、毎回7~8番組が同時配信されるという、ある意味“異常事態”となっている。
その競争の激しさは、すでに地上波を超えていると言っても過言ではない。
さらに、すべて無料配信である点も大きい。
「見たいときに、見たい番組を見る」
このスタイルが、現代人のライフスタイルにマッチしているのだろう。
取捨選択ができる、良い時代になったものだ。
だが――。
番組に出演する演者にとっては、本当に厳しい時代でもある。
現在の競輪配信はYouTubeが主流。
再生回数や同時視聴者数が可視化されることで、演者にのしかかるプレッシャーは相当なものだ。
引退してまで、なぜこんなプレッシャーと戦わなければならないのか――そう感じることもある(苦笑)。
それでも、年々競輪ファンが増えている実感はあるし、解説者という仕事には大きなやりがいを感じている。
新年度も変わらず語り続けていくので、どうぞよろしくお願いします。
最後に、ダービーの注目選手を。
勢力的にやや劣勢な中部勢の中でも、常にハイレベルな走りを見せる浅井康太の、しぶとい突っ込みに期待したい。