児玉碧衣の連勝を止め、一躍注目の存在に
3月久留米、4月いわき平と2場所連続完全優勝。久留米決勝では、児玉碧衣の連勝を「21」で止めた。
「自信というよりプレッシャーですね。みんなは(児玉さんを)差せたのはすごいと言ってくれますけど、逆の展開なら私は2着にも残れていない。碧衣さんのすごさをあらためて感じました」
あの1勝で一気に注目度は高まった。状況の変化に戸惑いはあるものの、デビュー当初の苦戦を思えば大きな進歩だ。
「展開が向いていることや、レースの流れを覚えたこと」と高木は成長要因を挙げるが、最も大きいのは「覚悟が芽生えたこと」だという。
「デビュー直後は養成所と違いすぎて、うまくいかないレースばかりでした。先輩たちのピリピリした雰囲気にもついていけなかった。養成所時代に教官から『部活の延長ではないぞ』と言われていた意味が、ようやく分かりました。でも1年くらいたって、これで頑張っていくんだと覚悟が決まりました」
メンタル面はもちろん、フィジカル面にも変化がある。走りの切れを求め、2月頃から体を絞った。
「3キロくらい落としてからは、同じタイミングで仕掛けてもバックが取れるようになり、切れが出てきました。もう少し、あと5キロくらい体重を落としたいです」と効果を実感している。
4月の松戸オールガールズクラシックでGⅠ初出場を果たした。現在は8月までが選考期間となる競輪祭女子王座戦出場を最大の目標に据える。
「選考期間中は月1回ペースで優勝しないと出られない。それくらいシビアですけど、競輪祭に出られたら女子のトップ入りだと思うので」
児玉をはじめ、小林優香、尾方真生、大久保花梨ら、久留米にはガールズを代表するレーサーがそろう。
「久留米といえば…私もそこに名前が挙がるようになりたい。まだ遠いですけど、肩を並べられるくらい強くなりたい」
強い覚悟を胸に、偉大な先輩たちの背中を追い続ける。