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慎平の・・・
特集 2023.04.26

慎平の・・・

#加藤慎平コラム

4月になり世間一般では年度替わりとなった。

競輪界のランキングや級班の選考、選定はすべて1月始まり12月終わりなので選手達にとって特に関係無いのだが、それを取り巻く環境はガラッと変わったりする。
競輪を統括するJKAや各競輪場施行者などは退任や異動などがあるので担当者が変われば運営の方向性なども大きく変わっていったりもするもんだ。

そんな中選手達にとっても1番重要でもある賞金体制もこの4月から大きく変化した。
昨年度(2022年4月~2023年3月)に比べ全レース、全着順共に約9%アップしたのだ。
ちなみに一昨年度(2021年4月~2022年3月)から昨年も約10%上がっているので要するになんとここ2年で約20%もの賞金がアップしていることになる。

これは当然ながら選手達の頑張り、運営するJKAや各施行者、そして何より競輪を楽しんでくれたファンの方々全員の力であり、それの証明が選手達の賞金アップに繋がっている事はほぼ間違いない。

競輪はGIレースになると優勝賞金が数千万円にも及ぶ。
筆者がデビューしてから日本選手権(ダービー)の優勝賞金はずっと変わらず6700万円だったのだが今年の賞金表を見ると7900万円になっていた。
副賞諸々は詳しくないので割愛するが要するに目に見えて賞金が高くなっているという、競輪選手にとっては最高と言っていい状況なのだ。

なぜこのような状況になっているかと言うとシンプルに車券売り上げが上がっているから。
年間の売り上げに準じて選手総賞金も決まってくるので当然売り上げが上がれば基本的に選手賞金も上げるって訳だ。

皆さんの給料は上がっていますか??
まぁそれは当然自分が所属する組織の状況によるので人それぞれだろうが、筆者が現役を続けた20年間は賞金は下がる事はあっても上がる事は無かったので競輪界にとってもやっと明るい話題と言えるだろう。

僕もこの業界に携わらせて頂いてる人間としてこれからも競輪の魅力をちょっとでも沢山の人に、そして競輪のより深い話を伝えていきたいと思う。

追伸
ちなみに僕のギャランティーはまったく上がっていません…
売り上げアップの恩恵…
来る事あるんでしょうか(笑)

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