月刊競輪WEB

検索
選手の名前を覚える努力を
特集 2022.08.03

選手の名前を覚える努力を

#バンクのつぶやき

フアンの皆さんの目にとまることは少ないと思われるが、プロの競輪選手の自宅には、彼らが所属する「一般社団法人・日本競輪選手会」が発行する「プロサイクリスト」という新聞が毎月郵送されている。

幸いなことに競輪の原稿を書かせてもらっている私の家にも30年ほど前から送っていただき、それを参考にして今までにいろんなことを紹介させてもらったこともある。

今回は今年の2月号に掲載された前年(令和3年)の嬉しい情報などを紹介し、改めて競輪界の将来を考えてみたい。  

そのプロサイクリストには1面のトップに「2021年車券売上 8年連続前年を上回る」と大きな文字で記され、売上額の約75%はネット投票によるものと書かれている。

具体的に説明すると1昨年の2020年は約7499億円だった車券の総売上額が、2021年は約9646億円と急上昇したことだ。

この時期、日本国内の状況は気味悪い「コロナ」に悩まされ、外出を控える人が日ごとに増えていった。それなのに車券の売上額が伸びたのは、若い世代の人たちがパソコンなどで見る競輪の面白さと推理の楽しさに、使い慣れた機械を操作する楽しさをうまく利用して車券の買い方を覚えられたからだろう。

話は変わるが、こうした状況を聞かされたのは関西の競輪専門紙の記者として活躍された大橋保夫デスクという人からだった。私はこの人に出会い、いろいろ教えてもらったことで本気で競輪を担当する気になったことを今でも感謝している。

ここで左側の写真を見ていただきたい。これは昭和49(1974)年、近畿の施行者やOB 選手たちが和歌山県の「和歌の浦」で同好会を開いた時のものだが、下段の右側に吉田清治選手が椅子に座り、その左側にいるのが大橋氏だ。

右の写真は大阪選手会のOB会のものだが、この時は少し競輪になれた私も招待していただき、若いころの大津初雄選手と楽しく話し合い、今も時々一緒になって談笑している。

話は横道にそれたが、現在、競輪選手は何人ぐらいいるのかという質問を頂戴した。私も迂闊だったが、そのことには少しも気にならず過ごしてきた。

そこで少し前に振り返ると、平成13(2001)年ごろまではS級、A級、B級の3階級があり、選手は全体で4142だったと書いた記憶がある。

それが翌平成14(2002)年に制度が変わり、S級とA級制度に変更、B級は廃止された。その後、令和4年7月1日現在ではSS級9人、S1班212人、S2班454人、A級1班508人、A級2班520人、A級3班528に変更。

さらに女子選手にはL級1班があり、男女合計は2409人だと記録している。

最後にもう一つ、私が購読しているスポーツ紙には競輪選手の引退や、OBの死亡記事が掲載されていないが、できればこれを掲載していただきたい。選手には同じ出身地や、高校や大学時代の友達など知人も多く「最近、あの選手は新聞に載っていない。どうしているのか」と心配している人が多いそうだ。その辺も考慮して引退時のことを紙面に載せていただけないものだろうか。

この記事をシェア

  • Twitter
  • Facebook
  • LINE

related articles