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第125回生・第126回生 第1回トーナメント
レース展望 2023.11.22

第125回生・第126回生 第1回トーナメント

#養成所物語

11月13日から14日の2日間かけ、第125回生・第126回生の第1回トーナメントが日本競輪選手養成所のJKA400バンクで行われました。
初日に予選1、予選2。2日目の午前に126回生の予選3、125回生の準決勝。午後に各回生の決勝となりました。
初日は勝ち上がるために抑え気味なレースでしたが、2日目はガンガンと駆ける候補生も多く、今回生の積極性の高さを感じました。各々が自分の目標に向けて、さらに高みに向かって頑張ってほしいですね。

■125回生決勝戦 決勝メンバー
1番車 森田一郎(予選1・2準決勝1)
2番車 平安山良希( 予選2・3準決勝3 )
3番車 遠藤拓巳(予選3・2準決勝1)
4番車 塩島嵩一朗(予選2・4準決勝3)
5番車 栗山和樹(予選3・2準決勝3)
6番車 弓矢輪太郎(予選4・3準決勝2)
7番車 油谷蒼(予選3・4準決勝2)
8番車 阿部英斗(予選1・5準決勝1)
9番車 秋末蓮(予選2・3準決勝2)

 

レース展開
号砲がなり、秋末と森田が飛び出し、森田が先頭にたったが油谷があがってきて森田が入れ、周回の並びは油谷、森田、秋末、阿部、平安山、遠藤、塩島、弓矢、栗山で落ち着いた。青板バックから弓矢がゆっくり上昇し、赤板から一気に弓矢が先行。その番手で栗山と油谷が並走。最終ホーム前から一気に阿部がカマし、その番手に森田がハマった。2人が後方を引き離し、そして最終3コーナーから森田が捲っていった。前2人を栗山が追い、秋末が追い込んでいく。森田が圧勝でゴール。2着に秋末。阿部が3着に粘った。

スタート
周回
赤板
打鐘
最終ホーム
最終バック
ゴール
上位3名

 

優勝の森田一郎(埼玉 22歳)

「いつもの競走訓練では先行や捲りをしているんですけど、今回トーナメントは結果にこだわろうと思って、得意なレース展開になるように走りました。決勝は皆が前、前に踏んでいてハイペースなレースになったので、勝ち切れるか不安だったんですけど、上手く展開にはまって勝てました。本当はホームで叩いて1周先行しようと思ったのですが、フタされてしまったので、そこで阿部候補生が行ったのでそこにスイッチしてバック捲りに切り替えました。優勝は嬉しいのは嬉しいけど、でも2周行ってる人もいるのでそれに比べたら自分はまだまだだと思うので、勝ちにもこだわりますけど内容も重視したレースをしていきたいと思います」

 

●2着の秋末 蓮(兵庫 22歳)

「自分は周りに比べて脚が劣る部分があるので着にこだわるレースをトーナメントではしようと思いました。決勝に乗れると思ってなかったので、結果だけ見ればすごくいいんですけど、内容的には予選からマーク、マーク、マークだったのでそこが課題かなって思います。決勝は9番車だったので、前を取りたかったけど森田君の後ろを取れて、マークしたかったのでいい展開にもっていけたかなと思います。最終ホームでついていきたかったんですけど、そこで離れてしまったので、ついていけるダッシュ力をつけていきたいです。なんとか2着までもっていけたのはよかったです。次は捲りや先行で勝てる脚を作っていきたいですね」

 

●3着の阿部英斗(福岡 19歳)

「今回のトーナメントは2レース目が5着だったのでよくなかったけど、それ以外は思ったレースができたかなと思います。決勝戦は思った通りの展開になったんですけど、ちょっと脚がなかったです…、あの展開なら逃げ切らないといけなかったですね。今の課題は、レース展開的にはよかったんですけど、勝ち切れる脚がないので、そこをしっかり脚を作っていきたいと思います。今の目標は1周半先行で逃げ切る脚が欲しいので頑張ります」

■126回生決勝戦 決勝メンバー
1番車 仲澤春香(予選1・2・1)
2番車 伊藤優里(予選3・4・1)
3番車 平子結菜(予選1・1・2)
4番車 髙木萌那(予選2・5・1)
5番車 是永ゆうき(予選3・1・3)
6番車 普久原美海(予選1・3・3)
7番車 伊澤茉那(予選2・2・3)

 

レース展開
是永が前を取り、伊澤、伊藤、仲澤、平子、髙木、普久原に周回は並ぶ。赤板2コーナーから仲澤が上昇し、打鐘から先行。最終ホーム過ぎから伊藤が捲っていくが行き切れない。最終バック前から番手から是永が捲っていくが、それも仲澤が合わせる。仲澤が逃げ切って優勝。最終バック7番手にいた髙木が直線伸びてきて2着に。是永が3着に入線した。

スタート
周回
赤板2コーナー
打鐘
最終ホーム
最終バック
ゴール
上位3名

 

●優勝の仲澤春香(福井 22歳)

「最近ちょっと自信がないなって感じることが多くて、でも逆に自信を持った時の自分は強いなって感じるので、どうやったら自信をつけられるかなっていうことをテーマにあげて挑んだトーナメントですね。しっかりと結果を出されてましたけど、自分の中でどうやって自信をつけられるかなって考えた時にやっぱり自分から行くっていう、自分から行ってレースを作るっていうことだったので、それをしっかり冷静にできたのは良かったと思います。決勝はけっこう脚もいっぱいだろうし、怖いなって思ったんですけど、『負けるな自分、頑張れ自分』って言い聞かせて、行きました。自分のやりたいレースをできたことが大きいです。今後も競走訓練が続くので、今回みたいに自力で頑張っていきたいと思います」

 

●2着の髙木萌那(福岡 19歳)

「今回のトーナメントは自分の全力を出し切るっていうことに重点に置いて、かつ勝ち上がれる競走を心がけていました。自分は追い込み脚があると思っているので、決勝は後ろで脚をためて我慢、我慢っていう感じでした。バック7番手でしたが、7番手からでも追い込める脚はあるので、そこはもう自信ですね。外に行っても他の選手もいて出れない状況だったので、空いたところをパパッと行って、そこから伸びたのはよかったと思います。課題はまだ自力で動けてないっていうのが第一の課題で、自力で動くっていうことに対してスタンディング、ダンシングっていうのが課題ですね。父も祖父も選手で、競輪だったら迷わずに突き進めるなと思って競輪選手の道を選びました」

 

●3着の是永ゆうき(大分 19歳)

「トーナメントは後ろにいると後悔するので前々にいようと思いました。決勝は予想通りの展開になったのでよかったです。1着を取れたらもっとよかったんですけど、目標は決勝で確定板にあがることだったので目標達成できたのはよかったです。最後に前を抜く脚がまだないので、そこをつけていきたいと思います。目標はスタート取って飛びついて、4コーナーに向けて前を追い込んでいけるレースを心がけています。石井寛子さんのレースを見ているとすごいなって思うので、そういう選手になりたいです」

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