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高木真備 引退インタビュー
インタビュー 2022.04.13

高木真備 引退インタビュー

#スペシャルインタビュー

4月3日、京王閣競輪場で行われたガールズグランプリ2021優勝報告会で、高木真備選手から引退発言がされました。念願だったガールズグランプリ2021優勝を達成し、ここで競輪人生にひと区切りをつけたそうです。
デビュー当時は勝つことができず悔し涙を何度も流していた彼女が、最後は笑顔で引退を語る、その顔から一つも悔いがないことが伝わってきました。
8年間、何度も素晴らしいレースを見せてくれた高木真備さんに感謝と今後の活躍を期待したいですね。
ガールズケイリン選手として頑張ってこれたことは、今後の糧にもなりますし、誇りにしたいと思います!

-なぜ、引退に至ったんですか?
「以前からガールズグランプリを優勝したら辞めてもいいというくらいの気持ちでガールズグランプリを目指してきて、ようやくガールズグランプリを優勝できて、私の中ではすごくやり切ったという気持ちが強くて、…この3か月間、色々と試行錯誤してやってみたんですけど、ただやり切ったという気持ちが強かったので、競輪人生としての区切りをつけるなら今かなと思い、決断しました」

-引退を決めた時はいつだったんですか?
「ガールズグランプリを優勝して、私、優勝したら引退するって言っていましたし、自分でもそう思っていた部分があるので、これで引退かなとも思ったんですけど、ただ、周りの皆さんに2連覇とか『もっと走りが見たい』と言っていただいて、もう少しやれるだけやってみようかなと思っていたんですけど、でも本当のところはやり切ったっていう気持ちが強くて、そこには嘘がつけなくて、この3か月は思うような走りもできてなくて、やっぱりあのガールズグランプリ2021での優勝が自分のゴールだとはっきりわかったので引退しようと思いました」

-はっきり決めたのは?
「ここ3カ月はずっと考えて、考えてみたいな感じだったので、ここだって決めたタイミングはないんですけど」

-ガールズケイリン選手人生を振り返ってどうですか?
「本当に色んな経験をさせていただきました。こんなにたくさんの方に応援していただけるのは幸せなことなんだなと実感しましたし、あとは、諦めないで最初に決めた目標を貫き通せたことは自分の今後の糧にもなりますし、誇りにしたいと思います」

-よかったことはありますか?
「いっぱいありますし、(選手になってから)応援してもらえる喜びも知りましたし、負けても勝っても真剣に取り組んで最後に目標を達成するっていうそこまでの道のりを達成できたことも本当に自分の財産になりましたし、たくさんいいことがありました」

逆に、苦しかったことはありましたか?
「それはやっぱり、期待に応えられないことが一番苦しいし、辛かったです。たくさんの人に応援してもらえる期待される重さみたいなものをこの世界で知ることができて、その点は辛いこともありました」

-思い出のレースは?
「1つはガールズグランプリ2021の優勝と、もう一つはオールスターのガールズドリームレースにファンの皆さんに選んでもらい、初めてガールズケイリンコレクションに出させてもらって、その経験から段々と勝てるようになっていたので、あの時に投票していただいたことはすごく嬉しかったし、感謝しています!」

-苦しい練習を支えてくれたものは何でしたか?
「ファンの方の存在でしたね。1人だったら辞めたいと思ったこともあるし、辛かったこともあるんですけど、応援してくださるファンの皆さんがいてくれたから最後まで諦めないでガールズグランプリを優勝できたので、本当にファンの皆さんには本当に感謝しています」

-勝つためにどんな努力をしてきましたか?
「一番つらかったのは弱みを見せないように、やっぱり勝負の世界だし、皆は仲間であり、ライバルなので、そこの部分も辛いこともあったし。勝てない時もどうやったら勝てるようになるのかということもずっと考えてきた8年間だったので、そういう経験もここでしかできないものだったと思うのでいい経験になりました」

-もう100%出し切ったんですね。
「そうですね。だからこそ、最初は勝てなかった私が最後は日本一になれたんじゃないかって思います。賞金女王になるって決めた時は『えぇ、真備がっ!?』って思った人もたくさんいると思うんですけど(笑)、信じ続けて、やってきた8年間に悔いはないです!」

-今後については決まっていますか?
「保護犬や保護猫が殺処分されてしまっている現状が気になっていて、私も手助けしたいってずっと思っていました。ガールズグランプリを優勝するまではそのことで手一杯だったので、取り掛かることができなかったんですけど、今、次に自分がしたいことというのはそれなのかなと思うので、それに向けて頑張りたいと思います」

-仲間のガールズケイリン選手たちにメッセージはありますか?
「まずは一緒に走ってくれて、仲良くしてくれて、たくさんお世話になったので感謝の気持ちを伝えたいです。まだまだガールズケイリンの認知度は低いと思う部分があるので、もっともっと発展していくことをこれから先もずっと祈っています」

-ガールズケイリンを目指している人たちにメッセージはありますか?
「選手になってから経験できることは他では経験できないことなので、選手になりたいって思っている方は是非に選手になって、この素晴らしい経験をしてほしいです」

-最後にファンの皆さんにメッセージをどうぞ。
「今までたくさんの応援ありがとうございました! いい時も悪い時も皆さんの応援があったからここまでやってこれたと思っています。こうして悔いなく終われて、次のスタートができることを本当に幸せに思っているので、また次の私も応援していただけたら嬉しいです。8年間、応援ありがとうございました!!」

高木真備(たかぎ・まきび)

1994年8月17日生まれ。身長162㎝ 
2014年5月9日奈良でデビュー。
2016年8月12日松戸オールスター・ガールズドリームレースで初めてビッグレースを優勝。
2017年8月14日いわき平ガールズドリームレース優勝
2020年7月10日~12日いわき平ガールズケイリンフェスティバル優勝
2020年9月21日伊東ガールズケイリンコレクション優勝
2021年12月28日静岡ガールズグランプリ2021優勝

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