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直送!競輪場便り from別府競輪場 一丸尚伍(大分121期)
インタビュー 2022.07.13

直送!競輪場便り from別府競輪場 一丸尚伍(大分121期)

#競輪場便り

新たな舞台でひと華咲かせる

すぐさま結果を出してみせた。ルーキーシリーズのデビュー節で優勝。地元別府バンクで迎えた本格デビューも完全Vを成し遂げた。「地元での初日は今までなかったような緊張があったけど、ラインで決めることを意識して走りました」。自分が勝つだけでなく、ラインの先頭としての役割を意識した走りを披露した。

7歳から祖父の影響で自転車競技の道を歩み始めた。水泳もやっていたことで中学時代はトライアスロンを経験したが、その後は中長距離の自転車競技に専念。中距離ナショナルチーム入りも果たし、五輪出場を目指した。

しかし、気づけば年齢も重ね、新しい家族も増えた。大好きな自転車を続けながら家族を守りたいと考えていた時に、ナショナルチーム時代から崇拝していた飯島誠監督からアドバイスをもらった。「飯島さんにはずっとお世話になってきた。競輪のことも飯島さんから教えてもらったんです。年齢的にも特別選抜枠での試験を受けることができる最後のチャンスだったし、迷わずに受験しました」。中距離でともに戦ってきた同期の近谷涼に続き、史上11人目の特別選抜枠試験合格。新たに競輪という門が開けた。

同期には早期卒業の中野慎詞や太田海也がいる。中野は早期卒業からS級Vまで、負け知らず。デビュー21連勝の新記録を樹立した。太田も1着を量産しており、S級特昇は確実視されている。「在校時代から2人は別格。すごく強かった。自分も早く追いつきたいとは思うが、特昇は意識せずにラインを意識した走りで結果を残していきたい」と競輪道を貫く構え。30歳ルーキーが、新たな舞台で高みを目指す。

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