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直送!競輪場便りfrom和歌山競輪場   和田健太郎(千葉・87期)
インタビュー 2024.11.06

直送!競輪場便りfrom和歌山競輪場   和田健太郎(千葉・87期)

#競輪場便り

2020年のグランプリ覇者である和田。強気な位置取りが身上のガッツ系マーカーでもある。その和田がまくりで優勝を決めたのだから、ファンも驚いたことだろう。「初日に何も出来ず自分自身が消化不良だった。だから決勝はできることをしようと考えていた」

 その初日特選は位置がなく雨谷一樹・神山拓弥・西村光太の4番手からレースを進めた。三谷竜生がかますと雨谷が粘る形になり、和田は7番手。確かに和田が言うとおりの消化不良だった。その反省があったからこそ決勝では目が覚めるまくりが決まったのかもしれない。決勝は初日特選の再戦のようなメンバーになった。関東勢は吉田拓矢を先頭にして雨谷・神山。近畿勢は三谷・椎木尾拓哉。その後ろに中部近畿で西村。

 赤板で近畿中部勢が前に出ると和田はその4番手。打鐘の4コーナーから吉田が仕掛けると三谷も踏むが結果的に粘る形に。それでも和田の位置は7番手。「三谷君も吉田君も強い。二人がもがきあったらチャンスはあるかと思っていた」。ここぞとばかりに2コーナー過ぎからまくり上げ見事優勝を飾った。「出来すぎですね。自分でも信じられない。自分は追い込みでやってきているのでまくりで優勝と言うのも…。違うやり方もあったかもしれないけど、今日に限っての最善策がまくりだった」。ゴール後にはガッツポーズを繰り返し、喜びを爆発させていた。

 今年4月、練習中のケガで右足の親指を骨折した。「7、8月くらいからやっと納得できる練習が出来るようになってきた」。それが7番手からの大まくりとなって表れたのだろう。あくまでも基本は追い込みだが、その場その場で最善の策を考えられるのが和田の強みでもある。今後のさらなる活躍に期待したい。

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