今年度の新企画レース「KEIRIN ADVANCE(ケイリン アドバンス)」いかがですか?
距離は短く、ラインもなく、横の動きがなく、縦に踏む競走が「KEIRIN ADVANCE」です。
SNS等を見ていると、ラインがないので面白くない等のご意見が散見されています。また逆にスピーディで面白いというご意見も見受けられました。
さて、月刊競輪WEBでは、4月に行われた伊東FⅠのS級ミッドナイト「KEIRIN ADVANCE」と別府競輪ルーキーシリーズのKEIRIN ADVANCEを現地で取材しました。
これにより、インフォメーションには掲載されていないポイントがあることが判明しました。
大まかにはガールズケイリンと同じ走行距離、競技規則、先頭員の離脱ポイントですが、大きく異なるポイントが、「先頭員の速度」です。
S級戦、A級戦でも異なり、S級がより速い速度となっています。
このポイントが大きくレース形態に影響を与えていました。
特に、ミッドナイトはモニター越しでは比較対象物がないのでスピード感が視聴者に伝わらなかったのではないかと感じました。
ちなみにざっくり先頭員の打鐘時の速度は
333バンクの場合
S級 57㎞/h
A級 52㎞/h
ガールズケイリン 43㎞/h
〇S級
伊東ミッドナイトS級でのレースは、驚異的に先頭員のスピードが上がり、打鐘で先頭員離脱の時には、後ろから上がって行けない速度域まで達するので、まずスタートで先頭員の後ろから3番手までに位置することがかなり重要でした。先頭員が離脱してからは、よほど先手を取りたい選手以外は前に上がらず、成り行きで先頭員の後ろの選手が先行し、最終バック過ぎから後ろが仕掛けてきますが、上手く前に出られないと不発になり、先行した選手の後ろ、その後ろの選手が追い込んでくる展開が多かったと思います。
スタートが肝心となるため、内枠の選手、もしくはスタートが早い選手が位置取りで有利になります。
さらに、普段の競輪で自力選手たちにとってはこのルールは有利で、ラインがないため後ろを気にすることがなく、自分のタイミングで踏む事が出来きます。
では追い込み選手はどうするか?というと、自力で強い選手の後ろをスタート時に付くこと考えます。前を取って飛び付く事を考える選手もいますが、これが先頭員離脱時のスピードがかなり上がっているためなかなか難しいのと横の動きを使っての競りは出来ないのでスタートでの選択が肝心となります。
見るポイント
スタート→誰が速いかを見る。位置取り。
レース→打鐘で誰が先行していくか。また後ろから上がるか、上がりきるか、前から出ていくのか。
ゴール→追い込むのか逃げ切るのか。普段動かない選手でも動かないと勝てないので、この見極めも必要。
〇A級
また、競輪ルーキーシリーズでは、車番は点数順ではなく、ミッドナイトとは違いますが、スタートが肝心で失敗すると、展開上不利になりました。特に、別府の初日は雨だったので、タイヤが滑りやすく、かなりの選手が滑って位置取りが出来なかったようです。
先頭員のスピードは、S級とは違い、若干遅く、先頭員離脱時でも、後方から上がって前を押さえる事は出来ていました。このため、通常の競輪の形態と近いと感じました。
しかし、やはり前にいることが勝てる条件になるので、スタートでの位置取りが肝心な事には変わりません。勝負どころで前にいないと勝つ事は難しいようです。
見るポイント
スタート→誰が速いかを見る。位置取り。
レース→打鐘で誰が先行していくか。また後ろから上がるか、上がりきるか、前から出ていくのか。そして誰が積極的に動くのかを見る。
ゴール→後方からの追い込みか逃げが決まるのか。追い込み選手の動きは見ておく。
S級も、A級も動かないと勝利がないので動ける選手を見つけましょう!
競輪が進化した!?
クロモリフレームを使って、インターナショナルルールで闘う競輪がKEIRIN ADVANCEです。