7年ぶりに世界のトップ選手が来日!6月から競輪ワールドシリーズが開幕しました。初戦の防府FⅠでは、世界最強の男、ハリー・ラブレイセンが完全V。決勝ではマークした新田祐大を振り切る圧巻の逃走劇を披露し、その実力を存分に見せつけました。
続く小倉FⅠには、200メートルフライングタイムトライアルで8秒857という世界記録を持つ世界最速の男、マシュー・リチャードソンが登場。注目の初日予選では、最終1コーナー6番手から豪快にまくって1着。上がり10秒6の鋭い伸びで、そのスピード能力を見せつけました。
しかし準決勝では、逃げる市田龍生都を追ってホーム5番手から巻き返したものの、高久保雄介の巧みな牽制もあり7着。「競輪」の洗礼を浴びる結果となりました。最終日も仕掛けどころを逸して連日の7着。世界最高峰のスピードを持つ選手であっても勝つとは限らないという、競輪の奥深さを改めて感じさせられました。
一方、決勝には競輪経験豊富なジョセフ・トゥルーマンが連勝で勝ち上がり人気を集めます。レースは逃げた市田の番手にはまる絶好の展開となり、2コーナー過ぎに自らまくって先頭へ。しかし最後は阿部英斗が鋭く差し切って優勝。2着に伊藤颯馬、トゥルーマンは3着となりました。
世界の強豪を相手に堂々と渡り合った日本勢の活躍に胸を躍らせた吉幸が、サマーナイトフェスティバルの注目オアシをご紹介いたします。

注目オアシ選手1 木村皆斗(茨城・119期)
サマーナイトフェスティバルの吉幸イチオシは、メリハリのあるレース運びで存在感を放つ木村皆斗選手です。
6月の別府FⅠ初日特選では、前受けから突っ張って主導権を握ると、打鐘で引いてカマした伊藤颯馬―徳永哲人を受け止め、3番手から2コーナーまくりで快勝。準決勝も3番手を確保し、バック前から鮮やかにまくって連勝を飾りました。決勝では打鐘から積極果敢に先行し、そのまま押し切って完全Vを達成しました。
続く松戸FⅠでは、初日特選こそ叩かれて7着に敗れましたが、準決勝では赤板2コーナー5番手から反撃。逃げる貴志修己を追う展開となり、小森貴大の落車もありながら力強くまくって1着。決勝では青板バックから突っ張り先行でレースを引っ張り、番手の堀江省吾がS級初優勝。大矢崇弘が2着に続き、木村選手は果敢な先行で6着となりました。
結果以上に内容が光るレースを続ける木村選手。まさに「漢(おとこ)の競輪」を体現する走りから目が離せません。

注目オアシ選手2 菅田壱道(宮城・91期)
サマーナイトフェスティバルのズバリ優勝候補は菅田壱道選手です。
2月の大垣記念では古性優作を破って見事に優勝。決勝はライン3本、単騎3人という超細切れ戦となり、菅田選手は小松崎大地の番手を選択しました。
前受けの志田龍星を小松崎が赤板1コーナーで抑えて先行。4番手から古性が最終ホームで仕掛けて2コーナーでまくり切ると、菅田選手は巧みに切り替えて直線鋭く伸び、優勝を飾りました。古性が2着、清水裕友が3着に入り、2車単10,920円、3連単75,510円の高配当となりました。
その後も防府ウィナーズカップ、日本選手権競輪(平塚)で決勝進出を果たすなど安定感は抜群。東北勢には新山響平をはじめ強力な自力型がそろっており、展開も菅田選手に向きそうです。
勝負どころで光る決め脚に期待したいところです。