月刊競輪WEB

検索
1月の印象に残った選手、レースを紹介!
特集 2025.02.05

1月の印象に残った選手、レースを紹介!

●1月のMVP 郡司浩平(99期・神奈川)
立川競輪「鳳凰賞典レース」1月4~7日
松阪競輪「蒲生氏郷杯王座競輪」1月23~26日

オール連対でファンの人気に応える

1月は2本のGⅢを走った。2月も高松記念に追加参戦し、あっせんは3本と近況は大忙しだ。さて、1月は昨年末の「KEIRINグランプリ2024」の熱気が冷めやらぬなか、年初の立川GⅢ「開設73周年記念 鳳凰賞典レース」に参戦した。初日特選、2日目二次予選は目標選手の頑張りもあり連勝で勝ち上がったが、準決と決勝は本来の持ち場である自力戦。準決は7番手に置かれ、2角では落車を避けながらと苦しんだがシャープなまくりで前団をキレイに飲み込んだ。決勝は山口拳矢の番手まくりに屈したが2着に食い下がった。

続く松阪「開設74周年記念 蒲生氏郷杯王座競輪」は深谷知広の奮闘もあり完全Vを達成。準決では通算400勝のメモリアルを決めるなど色濃く充実した開催となった。1月は2場所8走でオール連対と、強さを示すS級S班としての任務を忠実にこなしている。2月も進撃は止まらないだろう。

●1月のベストレース 仲澤春香(126期・福井)

大宮競輪場FⅡシリーズ 1月26日 ガールズL級11R決勝
規格外のハイパワーで大エース、太田りゆを破る!

 この開催は地元の太田りゆと仲澤の競走得点が突出しており2強対決と言ってよかった。

2人は初日、2日目と別々で戦いそれぞれ連勝しており、人気にたがわぬ圧倒的な強さで勝ち上がった。決勝は力と力の激突する見どころたっぷりの対決となった。

仲澤は中位を確保し2角から仕掛けたが、前にいた竹野百香も同時に踏んだため一旦は竹野の後ろに収まった。そのあと、太田のまくりが飛んでくるや合わせるように飛び出したが太田の勢いがよく3角でまくられてしまった。仲澤は太田の後ろに付け直したはいいが、太田はちょうどスピードが乗っており、仕掛けたポイントもゴールまでの射程圏内だったため、そのまま押し切るかと思われた。ところが直線で太田を差し返して逆転勝ちとなった。

巻き返しの効く長走路だったとはいえ、道中は脚を削られていたはず。それでもナショナル仕込みのスピード戦で鳴らす太田のまくりを交すとはビックリだ。競輪選手養成所126期の在校成績1位と卒業記念レースを制した力は本物だった。また、仲澤は自転車競技トラック種目のナショナルチームBに所属しており、太田とは同じ道を歩んでいる身。新旧ナショナル対決という違った観点からも、非常に見どころのある一番となった。

この記事をシェア

  • X
  • Facebook
  • LINE

related articles