2024年、我が競輪界のKEIRINグランプリ出場争いもいよいよ最後のGI競輪祭を残すのみとなった。
今年は賞金ランキングを見ても久々にSS級のメンバーの入れ替えが激しくなりそうな雰囲気があり新陳代謝も活発になると思いきや、実は今のところ実績上位者の復帰が多くなっていて新鮮味は無い印象だ。
求められているのはニューヒーローだ。
その中でも今年はオリンピックイヤーと言うこともありナショナルチーム勢が筆頭か。
太田海也、中野慎詞の両名の脚力は間違いなくSS級選手を凌駕している。
シンプルなレースになれば一発でGIを優勝してしまうポテンシャルを秘めているので賞金ランキング上位勢にとっては非常に警戒しなければならない相手になるだろう。
そしてこの時期になるとグランプリでのメンバー構成も頭に入ってくるので地区的な思惑が難しく交差する。
『あの選手がグランプリに乗ってくると厄介だから2次予選で潰しておきたい』
『この選手をぜひグランプリに乗せたい。本番でラインの厚みが増すから』
などだ。
これは今年すでにグランプリの権利がある人間達にとっては可能なマインドなのだ。
なのでここ数年競輪祭での順位の変動はあまり無い。
それほど競輪祭というのはグランプリ権利持ち選手が多く居る地域が圧倒的に有利になるのだ。
余談だがつい先日KEIRINグランプリ2024の優勝賞金の発表がメディア発表された。
その金額なんと1億4,000万円。
超ド級である。
筆者が優勝した時の賞金が1億500万円くらいだったと思うので3,000万円以上の金額アップだ。
これも車券を買って頂いているファンの皆さんのおかげだ。
感謝の気持ちを込めて僕もグランプリの解説したいと思う。
我々解説者のギャランティは上がってないですが…(笑)