2024年、我が競輪界も上半期(1~6月)が終了し、年末のKEIRINグランプリに向けた賞金ランキングにもハッキリとした傾向と形が見えてきた。
GIレース優勝者の郡司浩平、平原康多、北井佑季を除いた所でも古性優作、清水裕友、岩本俊介は抜けた賞金上位で〝かなり有力な〟位置にいると言っても過言では無い。
言うなればもう6枠は埋まってしまっているとも言える。
下半期あと3つしかGIレースが無い事を考えると、その優勝者が圏外から入った場合もう賞金上位者枠は無いのだ。
優勝以外でGIレースで連続表彰台に乗るなどのケースが無い限り厳しい状況ということだ。
そう考えると現SS級で現在圏外の11位深谷、13位佐藤、14位新山、20位松浦、23位眞杉、25位山口にとっては間違いなくビッグHITが必要であり、俗に言う「1発勝負」に賭けなければいけなくなる必要性も出てくるだろう。
リアルに相当厳しい状況である。
この中でもハッキリと落車の影響や低迷期がある選手達が多いが、個人的には眞杉匠は想像よりもランキング下位な事に驚きを隠せない。
いつでもレースを支配しているように見える眞杉でも、さすがに年頭にあった練習中の落車の影響で出走本数が少ない事も関係してくるのか…
やはり〝稼ぎ所〟と言うのが重要なのだろう。
それは高額賞金であるGIレースに他ならない。
いくら記念(GIII)でコツコツ稼いでも大レースでその力を発揮できないとグランプリには出場出来ないシステムなのだ。
上記のトップレーサー達の後半戦の照準は間違いなくGIレースになってくる。
さらにこれからはもうGP権利がある選手達のアシストも関わってくる時期なので一筋縄の展開にはなってこない。
後半になればなるほど勝ちづらくなってくるのだ。
いつの時代もニューヒーローの誕生が切望されているが、今年に関してはいかんせん「古豪」や「実力者」が苦戦しすぎている感も否めない。
個人的には中部地区の藤井侑吾のブレイクにより、浅井康太や山口拳矢の台頭も充分にありえるんじゃないかと思う。
それほど藤井侑吾の先行力は他地区にとって脅威だ。
〝役者〟達の巻き返しに期待だ。