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第127回生・第128回生 卒業記念レース
養成所物語 2025.03.12

第127回生・第128回生 卒業記念レース

#養成所物語

静岡競輪場で3月4日、5日に亘り行われた第127回生・第128回生 卒業記念レース。
初日はあいにくの雨模様となりましたが、それにも負けずに2日間とても熱いレースを見せてくれました。その気合の入ったレースの末、127回生は三神遼矢候補生が、128回生は岩元杏奈選手が優勝を飾りました。

自治会長の中田拓也候補生、高崎千賀候補生が選手宣誓
きれいにそろった行進、号令は千葉捺美候補生

■127回生 決勝メンバー

1番車 尾野翔一(福岡 予選1・1 準決勝1)
2番車 三神遼矢(福島 予選2・1 準決勝1)
3番車 椎名俊介(茨城 予選1・1 準決勝2)
4番車 伊藤涼介(広島 予選3・3 準決勝1)
5番車 新垣慶晃(沖縄 予選2・2 準決勝2)
6番車 吉岡優太(茨城 予選4・1 準決勝2)
7番車 大塚城(静岡 予選1・2 準決勝3)
8番車 杉浦颯太(北海道 予選3・2 準決勝3)
9番車 池田充槻(秋田 予選3・4 準決勝3)

決勝メンバー

●レース展開

スタートは椎名俊介が前を取り、椎名、尾野翔一、三神遼矢、 新垣慶晃、 杉浦颯太、 伊藤涼介、 大塚城、 池田充槻、 吉岡優太で並びが落ち着く。赤板2センター前から大塚が上昇するも、打鐘から合わせて三神が前に出た。それを叩いて最終ホームで杉浦が先行。番手に三神がはまった。最終バック前から尾野が捲っていくも、合わせて三神が踏み出す。そのまま三神が押し切って優勝。2着は空いたコースついた吉岡。3着に椎名が入った。

発走機
周回
打鐘
最終ホーム
最終バック
ゴール
表彰台

優勝の三神遼矢(福島)

「優勝は素直にすごく嬉しいです。レースは、大塚君が来た時に出させないつもりで先行したいと思ってました。杉浦君が来たのも見えていたんですけど、ちょっとその前にペースを落とし過ぎてしまって、ホームで出られてしまいました。出られた後は冷静に頭を切り替えて自分の行けるところから行こうと思いました。第1回トーナメントと第2回トーナメントは決勝にあがったけど、決勝でミスをしてしまって、表彰台にあがることができなかったので、今回は表彰台にあがりたいと思って臨んで、優勝できたのでよかったです。ダッシュも持久力も自分としてはそんなにあると思っていないんですけど、しっかり向上心をもって地道に練習できるところが自分の武器かなと思います。ナショナルチームの方でも頑張っていきたいと思いますし、競技と競輪の両立をしっかりしていける選手になりたいと思います。課題はたくさんあるのでしっかり克服して、頑張りたいです!」

2位の吉岡優太(茨城)

「初手は中団が取りたかったですね。9番(池田)と一緒にあがっていきたかったんですけど、内があいたので。(最終2センター)前が詰まって前に出れないと思い、少しでもあいたところを行こうと思ってました。今回は状態もよく、この日のために調整してきましたが、第2回トーナメントも2着で、今回も2着は悔しいですね。自分にないものを色々と吸収できた10か月でした。デビューしたら苦手ですが(苦笑)、先行で頑張っていきたいと思います」

3位の椎名俊介(茨城)

「内に包まれた時も落ち着いて走れた感じはします。3コーナーから自力勝負がしたくて出ちゃいましたね。結果的には待って、待ってで4コーナー勝負でもよかったかなと思います。ルーキーシリーズは少しルールが変わると思いますが、そこはうまく対応していきたいと思います」

■128回生 決勝メンバー

1番車 酒井亜樹(大阪 予選3・1)
2番車 北岡マリア(石川 予選3・2)
3番車 岩元杏奈(宮崎 予選2・1)
4番車 半田水晶(茨城 予選2・3)
5番車 岡田優歩(和歌山 予選1・1)
6番車 今西瑠花(大阪 予選1・4)
7番車 千葉捺美(群馬 予選2・2)

決勝メンバー

●レース展開

スタートで岩元杏奈が飛び出し、並びは岩元、酒井亜樹、北岡マリア、半田水晶、岡田優歩、今西瑠花、千葉捺美になる。赤板1コーナーから岡田が上昇、それに合わせて半田も車をあげ、打鐘過ぎから2人のもがき合いになった。最終ホーム前に半田が出切って、岡田は番手にはまる。しかし、すぐに岡田が巻き返しにいくも、なかなか出切れず2センターまでもがき合い。2センターからその上を岩元が追い込んでいって優勝を飾る。後方から捲っていった酒井が2着に。北岡も追い込んでいったが届かず3着に。

発走機
周回
赤板2コーナー前
打鐘
最終ホーム
最終バック
ゴール
表彰台

優勝の岩元杏奈(宮崎)

「優勝はとても嬉しいです。後方に競走訓練で先行している選手がいたので、前受けして番手にはまって最後は捲っていくという作戦を考えていたのですが、本番もそのような形でいけてよかったです。本当は番手に入りたかったんですけどもダッシュ力がないのが短所で、でも、3番手に入れたのでよかったです。あとは自分のタイミングで踏み込みました。横をちらっと見たときに酒井さんが来ていたので差されたかなと思ったんですけど、確定放送を聞いて、まさか優勝できたと思ってなかったのでびっくりしました。レース前は視野が狭くなっている感じでしたが、レースは落ち着いてできたのでよかったです。私は身長は低い方ですが、大きなレースをしていきたいです。ダッシュ力はないですが、後半は伸びていくタイプなので、そこを活かしたレースをしていきたいと思います。自分たちと同じ時に滝澤所長も卒業になると思わなくて驚いているんですけども、最後のT教場のメンバーなので、T教場から2人決勝にあがってどちらかが優勝できればいいなと思っていたので、優勝して、最後に所長にいい姿を見せれてよかったです」

2位の酒井亜樹(大阪)

「前々でと思っていたんですけど、思っていたよりも早く後ろから前に来て、でも、そこは落ち着いて見て、自分が行くって決めていたところから思い切って動こうと決めていました。思ったよりも仕掛けが遅くなって届きませんでしたが、落ち着いて走れたと思います。緊張はしましたが、いい緊張感で走れたと思います。第2回トーナメントは(アジア選のため)参加できなかったけど、第1回トーナメントでも優勝を逃していたので、養成所最後のレースだし、どうしても1着取りたかったけど、届きませんでした。これから着実に脚をつけて、戦法的なところも学んで、一歩ずつ強くなっていきたいと思います」

3位の北岡マリア(石川)

「初手は酒井さんの後ろを取ると決めていたので、そこは予定通りにいけたと思います。捲りか追い込み勝負と思っていたので、岡田さんと半田さんが出た時に自分も合わせて出ようと思ったけど、踏み遅れて少し酒井さんの外で浮くような形になり、ここで引いたら負けると思ったんで、少し前にあげて岩元さんの後ろにつくような感じにしました。いい位置かなって思ったけど、半田さんが掛かっていたからか、岡田さんが行き切れてなくて、それに岩元さんも脚が余っている状態だったみたいなので、4コーナーから追い込み行こうと思ったんですけど、2コーナーから車輪は外に出していたんですけど、踏み上げていく中で、前のふらつきとかもあって、自分が上手く前に出れなかったのが反省点だったと思います。この卒業記念レースは楽しんで走ることが自分の目標だったので、優勝はできなかったけど、表彰台に乗れてよかったかなと思います。今の自分は弱いので、地元に帰ってから練習して、ルーキーシリーズでは違う自分を見せれたらと思います」

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