月刊競輪WEB

検索
第125回生・第126回生 卒業記念レース
養成所物語 2024.03.13

第125回生・第126回生 卒業記念レース

#養成所物語

3月5日、6日に行われた卒業記念レース。養成所生活の集大成の場として候補生たちは気合いを入れて臨みました。
優勝は森田一郎候補生と仲澤春香候補生。
仲澤候補生は今回も第2回トーナメントも完全優勝しましたが、本人にとっては第1回トーナメントで2位が1回あることの方が印象にあるそう。そのことからも負けず嫌いな面がうかがえます
森田候補生は内に包まれる苦しい展開から、空いたコースを突き抜ける見事なレースで優勝を勝ち取りました。
これで卒業となる125回生と126回生。5月からのルーキーシリーズが待ち遠しいですね。


自治会長の藤井優希候補生、豊田美香候補生が選手宣誓


そろった行進(ここまできれいにそろっている回生はなかなかいません)

■125回生

125回生決勝メンバー
1番車 森田一郎(埼玉 予選1・2、準決勝1)
2番車 栗山和樹(岐阜 予選3・2、準決勝3)
3番車 遠藤拓巳(香川  予選1・3、準決勝1)
4番車 小堀敢太(北海道  予選2・2、準決勝3)
5番車 渡邉壘(新潟 予選2・1、準決勝1)
6番車 弓矢輪太郎(三重 予選3・4、準決勝2)
7番車 野村賢(山口 予選1・4、準決勝2)
8番車 谷内健太(京都 予選4・1、準決勝2)
9番車 塩島嵩一朗(神奈川 予選3・3、準決勝3)

決勝メンバー

●レース展開
1番車の森田一郎がスタートを取り、並びは森田、遠藤拓巳、渡邉壘、栗山和樹、 小堀敢太、弓矢輪太郎、谷内健太、野村賢、塩島嵩一朗で周回を重ねる。残り2周半過ぎに谷内が上昇するも、その上を叩いて弓矢が駆け、谷内はその番手にハマる。打鐘4コーナーから塩島も仕掛け、最終ホームは並走につぐ並走になった。内に包まれる形になった森田は最終2コーナーで空いた内を突き、そこから森田が猛ダッシュ。最終バック、小堀、その外を遠藤が捲っていき、遠藤を栗山が追走する。最終3コーナーで遠藤も加速していくが、森田を捕らえられず。森田が1着でゴールを駆け抜けた。2着は遠藤を交わして栗山。3着に捲った遠藤が入った。

スタート
周回
赤板
打鐘
最終ホーム
最終バック前
ゴール
表彰台

成績上位コメント

優勝の森田一郎(埼玉)

「優勝できて本当に嬉しいです。決勝はスタート取ったのはよかったんですけど、叩かれて、叩かれて内に包まれてしまったので、作戦通りにはいきませんでした。1コーナーでは内に包まれて、もうダメかなと思いましたが、これから選手になる以上、ゴールまで全力でいこうと思って、持ち直して自分を信じていたら、運よく内が空いたので、腹をくくって踏み込みました。あとはゴールまで全力で踏みました。卒記チャンプとして今後お客様に注目されると思いますが、卒記は捲りが多くなってしまったけど、デビューしてからは先行で戦えるように強化して臨みたいと思います。デビュー後、お客様の車券に応えられるように、また埼玉には強い先輩たちがたくさんいますが、その前で戦えるように強い選手を目指して頑張りたいです」

2位の栗山和樹(岐阜)


「捲りにいきたかったけど、結局追い込みになってしまったのは反省点かなと思います。2コーナーくらいで4車5車ぐらい並走になっているのが見えて、運よく遠藤君の後ろが取れたので、遠藤君ならその上をいけるだろうと思ったので、追い込みに切り替えました。2走目、3走目は長い距離を踏めたと思いますし、決勝も2着という結果には満足しています。師匠の松岡篤哉さんが先行で戦っていますので、レースの組み立て方などを聞いて、一緒に練習して、先行で戦えるようにしていきたいですね」

3位の遠藤拓巳(香川)


「今回、全レース内に包まれて仕掛けどころがないというレースが続いてしまっていて、その中で決勝戦は外に切り替えて、最後は自分の力で踏めたのはよかったかなと思います。勝てなかったのは脚の差だと思っているので、あとは脚をつけるだけと思い、3着という結果にはすごく満足しています。卒業記念レースを走ってみて改めて思いましたが、やはり自分よりも強い同期や選手はたくさんいるので、そこに負けないように先行で戦えるようにしっかり力をつけていきたいと思います」

■126回生

125回生決勝メンバー
1番車 仲澤春香(福井 予選1・1)
2番車 中島瞳(埼玉 予選1・1)
3番車 高木萌那(福岡 予選1・2)
4番車 伊藤優里(三重 予選2・1)
5番車 豊田美香(徳島 予選2・2)
6番車 大浦彩瑛(神奈川 予選3・2)
7番車 野寺梓(静岡 予選3・3)

決勝メンバー

●レース展開
豊田美香が前を取って、その後ろに仲澤春香、中島瞳、高木萌那、野寺梓、伊藤優里、大浦彩瑛の並びで周回を重ねる。赤板から徐々に伊藤が車をあげるが、打鐘から大浦が一気に仕掛けて先行。外に仲澤が浮き、中島が内を突く。最終ホームは大浦、豊田、3番手に中島、仲澤は引いて4番手その後ろに伊藤、高木、野寺になった。最終1コーナーから中島が捲るも2番手から豊田が合わせて出ていく。しかし、最終2コーナーで大外を仲澤が捲っていく。伊藤も追い込んでいくが、押し切って仲澤が優勝を決めた。2着は伊藤。3着には高木が入線した。

スタート
周回
赤板
打鐘
最終ホーム
最終バック
ゴール
表彰台

●成績上位コメント

優勝の仲澤春香(福井)

「優勝は嬉しいです。緊張していたけど、両親やボート競技時代の友達が来てくれていたので、落ち着くことができました。養成所の33バンクの競走訓練でもうまくいかないことが多くて、どうしようか考えて、ガールズのレースを見ながら考えて、それを体現できてよかったと思います。デビュー後は、新人ということで意識されるとは思いますが、自分のレースができるように、守りに入らず攻めていきたいです」

2位の伊藤優里(三重)

「在所成績5位を考えれば決勝2位という結果はよかったと思うんですけど、位置がよかっただけというのもあるので、自分の力ではレースはできていなかったので、そこはもう一歩上へいくために頑張ろうと思います。デビュー後は先行して、逃げ切り優勝できる選手になりたいです」

3位の高木萌那(福岡)


「決勝戦、展開が悪くなってしまったのは自分は先に動かなかったのが悪いので反省がとても多く、今後に活かしていきたいレースになりました。デビューに向けて改善できるところは改善して、また新しい姿を見せられるように頑張りたいと思います。今回走ってみて、本番になると硬くなってしまうところがあるので、もっと練習して自信をつけ、思い切りのいいレースをしたいです」

この記事をシェア

  • Twitter
  • Facebook
  • LINE

related articles