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第125回生・第126回生 第2回トーナメント
養成所物語 2024.02.28

第125回生・第126回生 第2回トーナメント

#養成所物語

2月19日、20日の2日間にかけて第2回トーナメントがJKA250バンクで行われました。2年ぶりに行われた第2回トーナメントですが、小回りの250バンクは脚力がないと勝てないと言われています。
125回生、126回生も積極的に仕掛けていました。優勝は126回生は仲澤春香候補生、125回生は山崎歩夢候補生でした。決勝のレースの後に拍手がおきたのは感動的でした。
このイベントが終わると1ヵ月足らずで卒業記念レース、卒業を迎えます。各々の目標を胸に頑張っている姿は応援したくなりますね。

■125回生決勝戦メンバー

1番車 塩島嵩一朗(神奈川 予選2・1 準決勝1)
2番車 今井希(埼玉 予選1・2 準決勝2)
3番車 森田一郎(埼玉 予選1・1 準決勝1)
4番車 山崎歩夢(福島 予選1・1 準決勝2)
5番車 阿部英斗(福岡 予選1・1 準決勝1)
6番車 栗山和樹(岐阜 予選2・2 準決勝2)

■レース展開

抽選の結果、初手は今井希、山崎歩夢、阿部英斗、森田一郎、栗山和樹、塩島嵩一朗で並ぶ。残り3周の誘導退避のタイミングで森田が車をあげ、残り2周半で塩島が先頭に立った。残り2周で阿部が叩いて前に出ると、阿部を栗山が追走。残り1周半過ぎから捲っていった山崎、最終ホームで前をとらえると、そのまま後ろを引き離してゴール。2位は阿部が逃げ粘り。3着に栗山が入った。

スタート
周回
残り3周
残り2周半
残り2周
残り1周半
最終ホーム過ぎ
最終バック
最終4コーナー
ゴール
上位3名

●優勝の山崎歩夢(福島・18歳)

「決勝戦は先行しようと思ったんですけど、残り2周のところで内につつまれてしまったので、しっかり気持ちを切り替えてラスト1周半から捲りにいけたことが結果につながったと思います。卒記では優勝できるように頑張りたいと思います。今回、初日から逃げ切りで勝つことができていたので、感じよく決勝までいけてよかったんですけど、ただ経験的な面で内につつまれて先行出来なかったりもあったので、その課題を克服して卒記ではしっかり先行したいです! 養成所の約1ヵ月は今できることを精一杯やっていって、それを卒記でぶつけたいと思います」

●2着の阿部英斗(福岡・19歳)

「(決勝は)めちゃくちゃ悔しいのひと言に尽きます。展開はいい方にもっていけたし、第1回トーナメントと同じで、先行で勝負したけど、山崎が強かったし、自分の力不足です。予選2つと準決勝は1着1着1着ときていたので完全優勝したいという気持ちはあったんですけど、力足らずでした。第1回トーナメントは3位で、今回は2位なので、卒記は優勝しかないなと思っています! 頑張ります!!」

●3着の栗山和樹(岐阜・26歳)

「自分としては3位に入れたので嬉しいです。初手は森田(一郎)君の後ろだったので、森田君か阿部君のどちらかにつこうと思っていたんですけど、森田君が先に切りにいって、阿部君も行く気満々のオーラが出ていたので、そこしかないと思ってました。いいダッシュだったけど、前にいた候補生も遅れていたので、上手く番手に入れました。残り1周半では自分も脚もあったし、車間を切って、来た人に合わせてと思ったんですけど、山崎君が早すぎて、そのままでした。デビュー後に自力を出して、高いレベルで走れるように力をつけていきたいですし、卒記もいい成績を出せるように頑張りたいと思います」

■126回生決勝戦メンバー

1番車 仲澤春香(福井 予選1・1・1)
2番車 大浦彩瑛(神奈川 予選2・2・1)
3番車 中島瞳(埼玉 予選1・1・1)
4番車 髙木萌那(福岡 予選1・1・1)
5番車 平子結菜(三重 予選2・1・4)
6番車 豊田美香(徳島 予選1・2・2)

■レース展開

初手の並びは抽選で中島瞳、髙木萌那、豊田美香、大浦彩瑛、平子結菜、仲澤春香になった。残り2周半から仲澤が上昇し、先行。大浦も車をあげるが前に出切れず。残り1周半過ぎ最後方から豊田が上昇し、仲澤ともがき合いに。豊田が半車前に出る場面もあったが、内で仲澤も抵抗し切った。その大外を中島も捲りにいき、直線に入り髙木が伸びて来るが、仲澤が押し切って第1回に続き優勝を決めた。2着に髙木。3着に中島が入線。

スタート
周回
残り3周
残り2周2センター
残り2周
残り1周半
最終ホーム
最終バック
最終4コーナー
ゴール
上位3名

●優勝の仲澤春香(福井・22歳)

「自分の走りを後悔なく納得できる走りができたと思います。勝ち上がりは、自分の行けるタイミングで頭で考えるよりも身体が先に動いたので、悪くはなかったです。決勝は、中島や髙木らに競走訓練で負けることもあるメンバーだったんですけど、積極的に駆けることができました。決勝は、誰も動かなかったのが想定外で自分が行くしかないなと思って、自分で行きました。長かったし、怖かったですしね(苦笑)。豊田(美香)さんが来ていたのは気づかなくて、気づいたら半車出られて『やばい』って思って踏んだらけっこう進みました。最後は髙木がすっごい伸びてきて、『抜かれたー、髙木すごいなー』って思ったけど、自分が1着って聞いてびっくりしました。まだまだ課題はたくさんあるので、強い先輩たちと戦えるように1つ1つ修正していけたらと思います」

●2着の髙木萌那(福岡・19歳)

「2着はとても悔しいに尽きます! 力不足ですね…。抽選で2番手だったので、いいかなと思ったけど、自力選手ばかりだったので前々に来るから、これは我慢していればコースが空くだろうと、我慢、我慢と思って最後コースが空きましたが、そこで差し切れなかったのは本当に力不足です。自分は250バンクは苦手なんですけど、冷静にレースを読めて我慢できたことはよかったと思います。養成所は通過点だと思っているので、デビューに向けて、前々で勝負したり、レース展開のバリエーションを増やして頑張りたいと思います」

●3着の中島瞳(埼玉・19歳)

「予選は勝ち上がりは全部先行で決まったので、そこは第1回の勝ちにこだわってしまって負けた部分は改善できたかなと思います。でも、いざ決勝に乗れたけど先行できず勝ちを見てしまったので、そこは改善しなくてはいけないところだと思いました。養成所で勝ちにこだわってしまう部分が自分の中で課題なので、全力出して走った方が後悔なかったかもしれないですね。同回生にいい目標がいるっていうことはありがたいことなので、絶対に超えられるように頑張りたいと思います。悔いが残らないように練習して、卒記では優勝を目指して頑張ります」

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