月刊競輪WEB

検索
7月の印象に残った選手、レースを紹介!
特集 2023.08.02

7月の印象に残った選手、レースを紹介!

#今月のベストプレイヤー

●7月のMVP 松浦悠士(32)広島98期 S級S班

 7月は小松島競輪「開設73周年記念 阿波おどり杯争覇戦」と函館競輪「第19回サマーナイトフェスティバル」の2本に出場し、いずれも優勝と絶対的な強さを示した。小松島は連日、地元・犬伏湧也のパワーが目覚ましく、準決で連係した際には8番手からのロングまくりに口が空いてしまったほど。それでも猛然と付け直し、犬伏の上がりタイム10秒9に対し、10秒8で迫り2着に続き結果的に松浦自身の仕上がりの良さを引き立てるかたちとなった。決勝は犬伏率いる地元勢とは別で単騎での戦いに。まくりに回った新山響平マークの坂本貴史をどかし、同じく単騎だった郡司浩平との伸び比べを制し直線を猛然と突き抜けた。

 函館のハイライトはもちろん決勝戦。これまで特別戦線上位で幾度の好勝負を演じてきた、あの脇本雄太と初めて連係した。「これまで戦ってきた相手だったし、地区も違うので迷いました」と決勝メンバーが出揃った後は悩める胸中を口にしていたが、いざ連係してしまえば頼れる仲間。地区は違えど2人のワンツーが絶対的な人気を集めていただけに、責任に応えるレースで期待に応えた。結果、脇本を寸前差して圧巻のV。前人未到の大会3連覇を達成し、夏の祭典は無事に終幕した。

●レース 
伊東競輪7月25~27日「S級ミッドナイトシリーズ」深谷知広が挑んだ責任の3日間

 ミッドナイト戦線が活況の今、さらなる起爆剤にと時折、実施されているのがS級選手の参加する開催だ。昨年も4月宇都宮に山口拳矢、8月小倉に新田祐大、10月向日町に村上博幸が出場するなどS級上位陣の相次ぐ参戦が評判を呼んでいる。当シリーズの目玉はもちろん深谷知広。

 初日は北井佑季マークすると川口聖二に執ようにからまれたが難なくいなして北井を余裕差し。3番手の内藤秀久も続き2車単、3連単いずれも1番人気に応えた。準決は自力勝負で、6番手カマシを決めて圧勝。決勝は再度、北井マーク。こちらも久米良が番手に寄り掛かってきたがスピードとテクニックを発揮して番手を守ると、直線を猛烈に突き抜けて完全Vを飾った。

 慣れない環境にもすぐさま順応し、プレッシャーも跳ねのけ最高の結果を挙げた。ミッドナイト戦線を盛り上げる格好のアピール開催ともなった。

この記事をシェア

  • Twitter
  • Facebook
  • LINE

related articles