月刊競輪WEB

検索
編集部コラム KEIRIN ON MY MIND
特集 2024.05.15

編集部コラム KEIRIN ON MY MIND

10連休をとった人たちもいたらしい今年のGW。8日の競輪場はさすがに人影がまばらだな。でもGWだろうが、なんだろうが、競輪は毎日やっている。

今日は午後2時半ころに競輪場のラーメン店へ。

店内で常連のトミさんと店主のマサさんが座って話してる。

あれっ、トミさん、すごく日焼けしてるじゃない。元バンドマンで不健康そのものなのに…。

トミさん、どこへ行ってきたの?と尋ねると、店主のマサさんが笑いながら、「ゴールデンウィーク中の5日間、群馬の知り合いの家で田植えの手伝いをしてたらしいんだよ」と代わりに答えてくれた。トミさんの方に向き直って、まじまじ見る。どうしてまた?

「桜が終わって、ハナミズキが咲き始めた4月の半ば、自分のなまっちょろい顔を鏡で見たとき、ふと思い立ったのよ」。思わず吹き出す俺とマサさん。映画『男はつらいよ』。寅さんが北海道の酪農家でツナギを着て働いたのと同じじゃない。口調まで渥美清にしてるし。
「ピーカンの空のもと、田植え機に乗っている人に苗を渡したり、カラになった苗箱を洗ったり。もちろん簡単な作業しかできないけど、青空の下での労働。正しいってこういうことかなと思った」。
帰ってきて、2日間は家でぶっ倒れていたらしい。「でもさ、これが面白いんだけど、昨夜、洗面所の鏡に顔をうつしたんだ。そしたら不思議なもので、明日は競輪場へ行くかってなっちゃった」。
それで煩悩の世界に帰ってきたわけだな。何を感じたのかとか面倒なことは聞かないよ、トミさん。お帰りなさい、お疲れ様でした。

今日はそんなトミさんにプレゼントをあげましょう。

玉野の11R、A級決勝戦。6番車の浅見隼。

実は浅見の車券が買いたくて競輪場へ来たようなもの。とにかく準決がすごかった。競走得点92点の青木瑞樹の先行を6番手の浅見が打鐘過ぎ2センターから仕掛けて、一気にまくってしまった。後続を3車身ぶっち切ってゴール。スマホでレースを見せたら、2人とも目が爛々と輝いたね。

浅見は115期の自力選手。昨年7月にS級に昇級したものの、膝の半月板を痛めて、10月に手術。休んでいた今年1月にA級に降級して、5カ月ぶりの3月にバンクに帰ってきた。しかも今期、東京から福岡に移籍している。復帰して6場所を走って、準決の最高順位は4着。競走得点は86点しかないけど、今回の脚はちょっと違うし、これからも狙っていける選手だと感じた。

さっそく3人で買おうとなった。マサさんが腕組みをして、じっくり考えようとしたので、すかさず止める。今日は競輪スマートリレーの日だから、デイ開催の玉野の11Rは締め切り3時12分だよ。パパッといこうよ。

マークする桑名僚也との2車単でも16倍つく。

レースは6番手になった浅見が、最終2コーナーから鮮やかにまくって優勝。2着も桑名で、2車単は1680円、3連単は3970円。投資金額の10倍超えは痛快、痛快。浅見は2022年11月の名古屋以来の優勝となった。

いつもはほとんど撃沈している我らの会社だけど、今回はトミさんの田植えの手伝いのおかげだなと、マサさんと話した。働きぶりが認められて、秋の稲刈りにも呼ばれているらしい。稲刈りの最中に、また狙い目を見つけておくよ。

この記事をシェア

  • Twitter
  • Facebook
  • LINE

related articles