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ガールズケイリンコレクション展望
レース展望 2022.07.27

ガールズケイリンコレクション展望

#グレードレース展望


 ガールズケイリンコレクション2022西武園ステージがオールスター競輪開催中の西武園競輪場で実施される。ガールズ総選挙で上位に選ばれた選手が出場する。ドリームレースは児玉碧衣と佐藤水菜のスピード対決が見どころで、アルテミス賞レースは先行力一番の尾方真生が中心だ。

ガールズドリームレース展望

児玉碧衣 福岡 108期 

 児玉碧衣はファン投票では6年連続6回目の第1位と絶大な人気を誇っている。ただ昨年のガールズドリームレースは捲って優勝しているが、今年はまだビッグレースの優勝がないのがやや気がかりだ。6月・平塚のオールガールズのグループAの決勝では佐藤水菜と1着同着の優勝だったが、続くガールズケイリンフェスティバルの決勝では佐藤水菜のカマシ先行を捲れずに4着に終わっている。それでも予選1では逃げ切り、6月の平塚では上がりタイム11秒5の捲りを連発と調子は悪くなく、今回も連覇を目指して必勝態勢で臨んでくるだろう。

石井寛子 東京 104期 
 石井寛子は連覇を目指した7月のガールズケイリンフェスティバルでは優出できなかったが、3月のコレクション宇都宮ステージでは逃げる尾方真生の番手を取りきり、佐藤水菜の猛追を振り切って優勝と展開がハマればやはり強い。児玉碧衣や佐藤水菜などのスピードスターが次々と登場してきてうまく捌ききれずに苦戦するケースが増えているが、石井ならなにかやってくれるだろうというファンの期待値は高く人気が衰えることはない。今回も強豪ぞろいのメンバーたが、石井ならではの自在戦での一発に期待してみたい。


佐藤水菜 神奈川 114期 
 佐藤水菜はナショナルチームに所属して才能が開花、ワールドクラスのスピードを手に入れた。3月のコレクション宇都宮ステージは2着だったが、6月・平塚のオールガールズのグループAの決勝は児玉碧衣と1着同着の優勝で、準決と決勝では上がり11秒4の破格のタイムを叩き出している。続くガールズケイリンフェスティバルも3連勝で初優勝を達成、決勝は児玉碧衣を下してのカマシ先行での押し切りだ。昨年はアルテミス賞レースを優勝しているが、もちろん今年もドリームレースで驚異のスピードを見せつけてくれるだろう。

太田りゆ 埼玉 112期 
 太田りゆは6月にインドで開催されたアジア選手権トラック2022の女子スプリントで優勝と海外では輝かしい実績を挙げているが、国内のガールズではいまひとつ強さを発揮できないでいる。4月の取手の予選2では上がりタイム11秒5をマークとスピードは問題ないが、6月・平塚のオールガールズではグループAの準決で4着と敗れている。続くガールズケイリンフェスティバルは優出したが、決勝は佐藤水菜のカマシから離れて7着に終わっており、せっかくワールドクラスの脚があるのだから今回こそはより積極的な走りを期待したい。

南円佳 鹿児島 116期 
 南円佳は中学・高校時代はバレーボールで活躍、日本競輪選手養成所には適性試験で合格している。19年7月に116期生としてデビュー、昨年2月の静岡で同期の久米詩の捲りを追い込んで初優勝を飾っている。昨年はその後も2度優勝し、11月・小倉のガールズグランプリトライアルレースでは結果は3着ながら見事に優出を果たしてトップスターたちに引けを取らない走りを見せていた。今年も2月の向日町で優勝、ビッグレース初出場の7月のガールズケイリンフェスティバルは残念ながら優出できなかったが、今回も決して侮れない1車となるだろう。

久米詩 静岡 116期 
 久米詩は昨年のアルテミス賞レースでは周回中は終始3番手の絶好の位置取りだったが、後方からの仕掛けに合わせて先捲りを打つも車が伸びずに4着とトップクラスとの力の差を痛感させられた一戦となった。それでも昨年は7回の優勝があり、脚力的には決して劣ってはいない。今年も前半戦の優勝は2回だが、6月の立川まで15場所走ってすべて優出と好調を維持している。7月のガールズケイリンフェスティバルでは優出とならなかったが、今回も昨年同様に持ち味の位置取りの上手さを生かして勝機を掴んでくるだろう。

日野未来 奈良 114期 

 日野未来は元タレント、グラビアアイドルとして活動していたが、一念発起して14年に114期生として日本競輪選手養成所に入学、とくにこれといったスポーツ歴はなかったが、学校時代には女子生徒4人目となるゴールデンキャップ賞を獲得した。デビュー後は伸び悩んだが、4年目の昨年11月の岐阜で初優勝を完全優勝で達成、今年6月の松戸決勝では児玉碧衣を下しての大金星で、7月の前橋では3度目の優勝を飾っており、今回も大駆けの一発が期待できる。

児玉碧衣 福岡 108期 
石井寛子 東京 104期
佐藤水菜 神奈川 114期 
太田りゆ 埼玉 112期 
南円佳 鹿児島 116期 
久米詩 静岡 116期 
日野未来 奈良 114期 

アルテミス賞展望


高木佑真 神奈川 116期 
 高木佑真は19年7月にデビュー、翌年11月の松戸で逃げ切りの3連勝で初優勝を達成している。その後も優勝こそはないが先行主体の競走で奮闘している。ただ今年前半は不調に陥り苦しい戦いが続いてしまったが、7月の大宮ではしっかり優出を果たしており良化傾向だ。昨年8月にはアルテミス賞レースでビッグレース初出場を果たすも7着に終わっており、今年は持ち味の先行力を生かした走りで見せ場をつくってくれるだろう。

梶田 舞 埼玉 104期 
 梶田舞は14年と16年のガールズグランプリを優勝、16年のガールズケイリンフェスティバルも優勝と誰もが認めるトップレーサーだったが、昨年11月の落車で肋骨を骨折する大怪我を負い、同時に見つかったステージ1の肝臓癌の治療のために長期欠場を余儀なくされた。それでも退院は早く、今年に入ってから練習を再開して2月の小田原から復帰、もちろん今はまだ万全の状態といかないが、今回もきっと力強い走りを見せてくれるだろう。

山原さくら 高知 104期 
 山原さくらは昨年のアルテミス賞レースは捲り不発で6着だったが、今年は7月の青森までに優勝が8回と昨年以上のハイペースで勝ち星を量産しており調子は上向きだ。7月のガールズケイリンフェスティバルも昨年は3日間凡走してしまったが、今年は予選2で逃げて3着に粘り優出を果たしている。19年に病気のために長期欠場を余儀なくされたが、今は全盛期の頃のパワーが戻ってきており山原らしい大捲りの一発を期待したい。

小林莉子 東京 102期 
 小林莉子は昨年のアルテミス賞レースは佐藤水菜の捲りを追って2着、年末のガールズグランプリも高木真備の捲りを追って2着、今年5月のコレクションいわき平ステージは3着と優勝にはあと一歩届いていないがゴール前のしぶとさは天下一品だ。7月のガールズケイリンフェスティバルは珍しく予選1で大敗して優出できなかったが、次場所の大宮で優勝と調子は悪くなく、今回もゴール前勝負に必ず絡んでくるだろう。

梅川風子 東京 112期 
 梅川風子は20年8月のアルテミス賞レースでコレクション初優勝を達成、同年のガールズグランプリも準優勝と健闘したが、昨年は2度の落車の影響で低迷してしまった。それでも今年に入ってから徐々に調子は上向いてきており、5月・平塚のオールガールズではグループBで準優勝とトップレーサーたちと対等に戦える状態に戻っていることを証明、今回のアルテミス賞レースで完全復活を目指してくる。

尾方真生 福岡 118期 
 尾方真生は3月のコレクション宇都宮ステージは逃げて5着、5月のコレクションいわき平ステージも逃げて5着とビッグレースでは大きな着が続いているが、積極的に仕掛けることで着実に力をつけている。6月・平塚のオールガールズのグループBでも2連勝で優出して決勝7着、7月のガールズケイリンフェスティバルも2連勝で優出して決勝5着で、初出場となる今回のアルテミス賞レースも先行での押し切りを狙ってくるだろう。

奥井 迪 東京 106期 

 奥井迪は7月のガールズケイリンフェスティバルでは、57着で決勝に進出出来なかったが、6月・平塚のオールガールズのグループAでは先行し11着で決勝進出。先行に拘る奥井の真骨頂を見せた。今回のアルテミス賞レースでもその勝負魂を見せて主導権をとってくるだろう。この主導権争いには尾方が相手に上げられる。どちらが主導権を取ってくるのかもアルテミス賞レースの見どころになってくるだろう。

高木佑真 神奈川 116期 
梶田 舞 埼玉 104期
山原さくら 高知 104期 
小林莉子 東京 102期
梅川風子 東京 112期 
尾方真生 福岡 118期
奥井 迪 東京 106期 

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