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内林久徳の 車券推理の極意  KERINグランプリ2023特別編 
レース展望 2023.12.25

内林久徳の 車券推理の極意 KERINグランプリ2023特別編 

#グレードレース展望

今年もいよいよ大詰め、グランプリが直後に迫って来ました。今年は古性優作が3つ、眞杉匠が2つと数回優勝。そこに山口拳矢がダービーを獲ってのグランプリ出場を決めました。タイトルホルダーが3人。賞金での出場が6人と、ここ最近には無いシーズンでした。
今回は各選手の寸評をまず話したいと思います。
車番順にまず1番車古性優作。現在最強の競輪選手と言っていいでしょう。確かに 脚力だけでは脇本雄太や他の選手もいますが、競輪はやはり戦術と組み立て、対応力が優れている選手が最強と言えます。脇本がいなくてもタイトルを取れる選手。むしろ脇本がいない方が古性らしさが際立ち、優位にレースを進められます。やはり最強です。
2番車佐藤慎太郎。1、2を争う追い込み選手。縦脚がキレていた時期は過ぎましたが、巧みなコース取りで現在の地位を維持しています。番手絶好で4コーナーを回って来るより、捲り不発のスピードを貰った方が持ち味を発揮します。
3番車松浦悠士。今年は落車に泣いた一年かも知れません。特にオールスターの落車から苦しみ、そしてようやくと思われたグランプリ直前の別府記念でも落車し状態は気になります。軽傷には見えましたが、落車の積み重ねは大きいです。松浦自身の2023シーズンは若手の台頭もありましたが、少しキレが無かった一年だったと思います。
4番車眞杉匠。タイトル2つを引っ提げての出場です。初タイトルとなったオールスターはラインの力がありましたが、競輪祭は自ら獲ったタイトルです。欲を言うならライン先頭で獲るのが自力選手ですが、眞杉は自在性に長けています。その事を考えるなら、値十分のタイトルと言えるでしょう。若手の筆頭として中心選手になっていくであろう活躍でした。
5番車深谷知広。今年の初めぐらいまでは、スタート取って引いてのカマシか捲り狙いで淡白な競走が多かった。しかし夏ぐらいから位置作りと、自身のライン、自身の位置を守る競走にもこだわった。そしてその競走も定着し、一皮剥けた深谷に成長しました。南関での新たな新境地を開拓した一年でした。
6番車山口拳矢。山口は一番大きなタイトル、ダービーを制してのグランプリ参加。切れ味を重視した競走。そのためメンバーや展開に左右されます。ダービーを獲った事でいい位置を回れなくなり、後半戦は苦しみました。今年のこれからの変化は望めませんが、来年は変化、革新の年にしないと、この苦しみは続くでしょう。持ち前のスピードを活かす競走が出来れば飛躍もあります。
7番車清水裕友。返り咲きのグランプリ。やはり清水の良さは外連味のない仕掛けです。それが故に調子に結果が左右されています。しかし今年は随所に清水らしさが結果となりました。来年は少し変わっていく清水にも期待したいと思わせる環境の変化があります。来年も楽しみです。
8番車新山響平。赤板突っ張り先行を定着させた一年でした。2周先行を確立させた飛躍の年と言っても良いでしょう。
9番車脇本雄太。若手の成長により昨年までの様な競走が出来なくなって来た事も事実です。ただやはり縦脚ナンバーワンは変わらず。脇本強しの印象を維持した一年でした。
今年のグランプリはこのメンバーで、ラインは3つ。単騎が3選手での一年の集大成のレースです。

展開予想

前受けは新山、佐藤の北日本ライン。1番車が古性で近畿が3番手に入ると考えられますが、それを清水が外から並走すれば、脇本が下げる。結果3番手は清水に松浦の中国ライン。その後ろに眞杉。そこから後ろは流動的だが、脇本は8番手まで下げると読む。脇本が動かない限りレースは動かない。動くなら赤板で一気に仕掛けないと出られない可能性が高い。その場合は脇本の2周先行で、古性が絶対的に有利。脇本が全く動かないならレースは単調に進み、清水が3番手から仕掛け松浦が有利になり、単騎の選手がそこに絡む展開と見る。

車券的推理予想
3-4567-4567

456-3-4567
456-456-3
456BOX
1-8234-8234

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