犬伏湧也選手が、ついにGⅠ初優勝を果たしました。
その舞台となったのは、8月11日から16日まで松山競輪場で開催された「第69回オールスター競輪(GⅠ)」。犬伏選手にとって地元地区となる四国でのGⅠ開催でした。
これまで何度もGⅠ決勝に進みながら、あと一歩のところでタイトルに届かなかった犬伏選手。決勝では石原颯選手-犬伏選手-松本貴治選手-佐々木豪選手の四国4車ラインを形成し、犬伏選手は番手という責任ある位置を担いました。
石原選手の仕掛けに乗ると、最後は自らまくりに転じ、持ち前の爆発的なダッシュ力を発揮。通算8回目のGⅠ決勝で、悲願の初タイトルをつかみ取りました。今回の勝利は節目の通算200勝目でもあり、「KEIRINグランプリ2026」への出場権も獲得しました。
師匠の小倉竜二選手も「今年に入ってますます力をつけて、『今回獲るな』と思ってました」と、その成長を高く評価。四国勢では小倉選手が2006年の競輪祭を制して以来、20年ぶりとなるGⅠ制覇となりました。今後、中四国勢をさらに盛り上げていきたいという犬伏選手。その走りに、ますます期待が高まります。

「師匠のあとに続けたというのは、すごく感慨深いものがあります」
―優勝した今のお気持ちは?
「本当にラインのおかげだと思っています」
―この開催に向けては、どんな気持ちで臨みましたか?
「小松島GⅢも不甲斐なく、高知のサマーナイトフェスティバルも力不足だったので、それを踏まえての松山オールスターでした。しっかり結果を残そうと思っていました」
―決勝戦までの道のりは?
「地元の四国地区でしっかり頑張れた開催だったかなと思います」
―決勝戦は?
「石原の後輪に集中して走ろうと思ってました」
―レースを振り返って、初手は前からでしたね。
「前受けだったら突っ張りかなと思ったんですけど、赤板の眞杉(匠)君の動きが上手かったですね」

―レースのポイントは?
「四国ラインの番手で、責任ある位置だと思っていましたし、狙われる位置でもあったので、石原(颯)君がどうするのかしっかり見極めながらという感じだったんです。ですが、打鐘のところで石原君がすごく強くて。一瞬車間が空いてしまったんですけども、しっかり追いかけながら踏み込んだという感じです」
―ゴールした瞬間は?
「無我夢中でゴールを駆け抜けていって、自分が1着だとわかったのですごく嬉しかったですね」

―GⅠ決勝戦に挑んで8回目で、念願のタイトル獲得については?
「すごく悔しいことばかりだった気がするし、なかなか決勝で結果がついてこず、ずっとしんどかったんですけど、やっと結果を出せて、しかも地元地区の四国で結果を出せてよかったと思います」
―ゴールした時に声援もすごかったと思います。
「本当に声援が力になったと思います」
―小倉竜二選手以来、四国勢では20年ぶりのGⅠタイトルホルダーとなりました。
「師匠のあとに続けたというのはすごく感慨深いものがありますし、小倉さんのあとに自分が獲れてよかったと思っています」

―師匠の小倉選手も喜んでいましたね。
「師匠と一緒の開催で達成できたことは嬉しいですね」
―それと通算200勝になりました。
「そうだったんですね(笑)。いい節目になりました」
―これでKEIRINグランプリ2026への出場も決まりましたが、心境は?
「まだ今後もGⅠがありますし、中四国でもっと盛り上げていけるように、もっと自分自身がレベルを上げていって、頑張らないといけないなと思っています」

―ファンの皆さんにメッセージをお願いします。
「6日間、応援ありがとうございました。これからも頑張りますので、今後も応援よろしくお願いします!」
犬伏湧也(いぬぶし・ゆうや) 徳島・119期・S級1班
1995年7月22日生まれ 身長170.5cm 体重78.0kg
師匠・小倉竜二選手のコメント
「もともと強い力はもっていたんですけど、今年に入ってますます力をつけて、『今回獲るな』と思ってました。初日みたいな千切るようなレースになると、周りとのレベルの違いを感じますね。身体も今年になって大きくなっているし、今は不器用さがあっても力でねじ伏せるような感じですね。初日はいい動きでしたし、成長を感じます。地元地区のGⅠで獲ってくれてよかったです」