月刊競輪WEB

検索
直送!競輪場便り from 川崎競輪場 ハリー・ラブレイセン
インタビュー 2026.09.09

直送!競輪場便り from 川崎競輪場 ハリー・ラブレイセン

#競輪場便り

外国人選手の参戦が7年ぶりに実現した「競輪ワールドシリーズ」が、9月1日、川崎競輪場で幕を閉じた。 来日した選手の中で最も注目を集めたのがハリー・ラブレイセン(オランダ)だ。パリオリンピック3冠 の勲章を手に、出場した6場所で5回の優勝 を決めた。
最終戦となった川崎で、ラブレイセンは異次元の強さを見せつけた。前検日のインタビューでバンクレコードを狙うか尋ねられると「意識はしていない。レコードより優勝することが1番」 と余裕しゃくしゃくだった。バンクレコードに関しては、直前の岐阜初日に上がり10秒5をマークして記録を更新している。

正直なところ、予選だろうが決勝だろうがラブレイセンに勝てる選手は見当たらない。マークする選手が彼のダッシュについていけるかが、車券戦術の重要なポイントになる。その予選は佐藤幸治がマークを宣言 。加えて3番手に嶋田誠也が続くとなれば、他のラインに打つ手なし。打鐘で先行態勢に入った永井哉多のラインを追走し、すんなり3番手を確保。2コーナー過ぎから踏み上げて圧勝した。 佐藤は番手を死守して2着に流れ込み、嶋田も離れながら3着に入った。 上がりタイムは10秒6。脇本雄太が持つ10秒5には届かなかった。
準決勝は地元の佐々木眞也がマーク。 6番手からの組み立てとなった。最終ホームから踏み出すと、佐々木は離れて独走。 決まり手はまくりだったが、長い距離を踏んで他を圧倒した。

そして、今年の日本での最終戦となる決勝。マークしたのは静岡の渡邉雅也。 後方からまくりを仕掛け、日本勢のけん制をしのいで前団をのみ込み、渡邉とのワンツーで優勝を飾った。 上がりタイムは10秒5。新記録とはならなかったが、タイ記録をマークした。 「タイ記録に満足しているよ。脇本は強いから」。レースに関しても「ブロック(けん制)が何度もあったけど、分かっていたし自分を信じていたから行けると思ったよ」 と、自信をにじませて振り返った。

敗戦を喫したのはGⅢ和歌山決勝の3着だけ。19走して18勝。 世界最高峰のスピードを日本のファンに披露してみせた。オフには沖縄や大阪を訪れるなど、日本ライフも満喫した。
「日本は素晴らしい国だし、シリーズはエンジョイできた。山口(拳矢)はいい選手だね、彼は強いよ」と、対戦した山口を高く評価した。

「来年はオリンピックの1年前だけど、スケジュールが合えばぜひ来たい」 。オリンピック3冠の走りを存分に披露してくれた。

この記事をシェア

  • X
  • Facebook
  • LINE

related articles