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直送!競輪場便り from 別府競輪場 伊藤旭(熊本117期)                        
インタビュー 2022.05.18

直送!競輪場便り from 別府競輪場 伊藤旭(熊本117期)                        

#競輪場便り

 

新進気鋭の117期、期待枠の1人!

昨年5月、S級に上がった有望株だ。同期には山口拳矢、寺崎浩平、石原颯、町田太我らGⅠ上位クラスでも勝ち負けを演じる新進気鋭の面々がおり、彼らに追いつけ追い越せの精神で地道に脚を付けている。

4月の別府FⅠナイターは初めて2連勝で勝ち上がった。初日は裸カマシになった岡崎景介を追いかけ、じんわりと車を詰めて快勝。「周りが見えていなかった」と振り返ったが、そのようには見えず、道中は余裕を感じさせた。準決は組み立てと道中の読みがずれたのか内に詰まって苦戦。1着を取ったとはいえ、番手を回った地元の小岩大介を決勝へ導けず「小岩さんには以前、ラインの4番手を固めてもらったこともあったのに…。自分がもっと積極的に走れれば良かった」と勝っても笑顔はなく、レース後は小岩のアドバイスを神妙に聞いていた。

とはいえ、4月平塚記念3日目に「レース中に右足を打撲した。その影響もあって1本欠場した」と状態に不安を抱いての参戦だった割にはまったく問題なく、軽快だった。劣勢な環境でも力を出し切れるタイプだ。決勝は同期の橋本優己に優勝をさらわれて惜しくも2着。S級初優勝はお預けとなったが、この先、いくらでもチャンスはある。

伊藤は小さい頃からマウンテンバイクに乗っていたといい、ハンドルさばきも器用で、リズミカルよく踏み込める小気味いいタイプ。この開催中も、選手仲間のセッティングの相談にのるなど研究熱心な一面もあった。今は熊本競輪場が改修中で使えないため、久留米や佐世保競輪場に出向きバンク練習で脚を磨いている。

適性は位置取りや外併走を苦にせず、自由自在に前々へ運ぶレース。ホームラン数を稼ぐよりも、広角に打ち分けて打率を稼ぐアベレージヒッター側のタイプというか。本来は長い距離ももがけるはずだが、長所を生かすには器用な戦法を実戦で磨いていった方が得策のように思える。脚を使ってでもいい位置を取りにいく執念やこだわりが随所に見られ、何もできずに終わる淡泊なレースが少ないからだ。それに、体つきもS級に上がった1年前に比べると胸板が厚くなり、たくましくなってきた。

まずはS級初優勝を達成し、ひとつ気持ちを乗せて、さらにステップアップを図っていく。

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