月刊競輪WEB

検索
直送!競輪場便り from 別府競輪場 纐纈洸翔(愛知121期)
インタビュー 2024.06.05

直送!競輪場便り from 別府競輪場 纐纈洸翔(愛知121期)

#競輪場便り

悔しさが体全体から滲んでいた。

今年からS級に昇級した纐纈だが、初日の予選は全てクリアしてきた(GⅢは除く)。昇級初戦のF1大垣でいきなり優出。圧倒的な強さを誇ったA級時代から、能力は高く評価されていた。2月のGⅢ静岡こそ一次予選で敗れはしたが、3月の武雄GⅢは準決勝まで勝ち上がっている。その纐纈がまさかの予選4着になるとは、誰も想像できなかった。

 メンバー的には纐纈の先行一車と言っても良かった。岡崎景介の上昇を、定石通り突っ張り、ペース駆けに持ち込んだ。見ていてもマークした椎木尾拓哉に差されるかどうかのゴール前勝負だと思っていたが、4番手の吉田智哉にあっさりまくられてしまった。吉田がいくらサラ脚であったとしても、こうも簡単にまくられるとは目を疑った。「うーん、わからないですね。ただ結果が結果なんで。予選で飛んだのは初めてです」と口数は少なかった。

 このままでは引き下がれない2日目選抜。初日の悔しさを晴らすかのように再度の先行。岡本総には交わされたが2着と先行選手の役割は果たした。最終日特選も突っ張り先行。2日目と同じ岡本に差されたが2着で終えた。「気持ちを切らさず走ることはできたし、3日間バックを取っているんで」と自分に言い聞かせるように話した。武雄記念からセッティングを替えた効果がでてきていただけに悔やまれる開催だった。

 現在の得点は106点台。若手の先行選手としてまずまずだが、纐纈は納得していない。「今年の目標はヤンググランプリにでることです。もっともっと力をつけないとだめですけど」。まくりの比率も高かったが、今回の3日間も含め先行にこだわる姿勢をみせている。まくりで勝つよりも先行して勝つことが将来に繋がると考えているのだろう。オフは何もせず体をじっくり休めていると言う。趣味らしい趣味もなく今はただひたすら強くなることしか考えていない。中部の屋台骨を支えていく器であることは間違いないところ。今回は予選で敗れはしたが、同じ過ちを繰り返すことなく、もうワンステージの上の舞台で活躍できる力は持っている。先行にこだわる気持ちがあれば、GⅠ戦線で暴れ回る日は近い。

この記事をシェア

  • Twitter
  • Facebook
  • LINE

related articles