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直送!競輪場便りfrom 平塚競輪場 高木佑真(神奈川・116期) 
インタビュー 2023.11.15

直送!競輪場便りfrom 平塚競輪場 高木佑真(神奈川・116期) 

#競輪場便り

記念すべき一戦と定まったレーススタイル

2023年10月21日は高木にとって忘れられない1日となった。

平塚競輪2日目7Rのガールズ予選2。カマした尾崎睦の番手に飛び付いた高木は、ゴール前で逆転に成功。

「尾崎さんはアマチュアの時からお世話になっていた大先輩。今まで一度も先着したことがなくて、常に尾崎さんのお尻を見ながらゴールしていたけど、今回初めて勝てました。決まり手は差しだったけど、それでも私にとってはすごく大きな1着。今度は自力で勝てるようにもっともっと頑張ろうと思いました」という記念すべき勝利を挙げた。

そんな高木は近況、コンスタントに決勝に進出するなど上昇ムード。これは「良い練習ができているからだと思います」と自信を持って断言する。

「最近は主にバンクに入って、バイク誘導の練習をしています。85キロとか自分では出せないスピード域でモガくので、回転力がすごく付くんです。それに意外と体へのダメージも少ないので、集中して何本かをモガくことができます。あと、週2くらいでウエイトトレーニングを取り入れているのですが、それで体が変わってきたかもしれません。もともと上半身と下半身のバランスが悪かったんですけど、ウエイトで上半身をメインに鍛えるようになってから良くなってきた気がします」

 また、戦法の迷いが吹っ切れたのも好調の要因といえるだろう。デビュー以来、先行基本のレーススタイルで戦い、通算2回の優勝もいずれも逃げ切り勝ち。ただ一時は自在戦に活路を見いだすなど、どうしても「中途半端だった」。試行錯誤を重ねるうちにたどり着いたのは「自力基本の自在戦」というスタイル。「基本的にはバック線を取るイメージで前々に攻めようと思っています。やっぱり自力はあった方がいいし、バック数がないと自力選手として見てもらえなくなるので。位置が悪ければ自分で動くし、初手で良い位置が取れたり、相手の巻き返しが早かったら飛び付いたりと、展開に応じて何でもやっていこうと思っています」とやりたいレースが明確になってきた。

 もう迷いはない。練習環境は整い、理想とする選手像が定まった。もうワンランク上の選手を目指す挑戦は始まったばかりだ。

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