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直送!競輪場便りfrom玉野競輪場 村上博幸(京都・86期)
インタビュー 2023.11.15

直送!競輪場便りfrom玉野競輪場 村上博幸(京都・86期)

#競輪場便り

近畿のドン

今の競輪は地区の勢いが左右している。強い自力選手の多さで、全体の成績が決まると言っても過言ではないし、中四国に勢いが一番ある。

松浦悠士が指令塔で清水裕友が副キャプテンの立場。犬伏湧也が大ブレークしてS班に届くまで成長した。

中部は低迷期のままで、九州も自力選手が育っていない。関東は眞杉匠の一枚看板で、北日本も新山響平の後が出てこない。南関は北井佑季や松井宏佑のこれからに注目したい。

近畿は脇本雄太と古性優作の両巨頭が引っ張っているが、若手が出てこない。寺崎浩平もいるが、ナショナルチームとの二刀流で競輪オンリーではない。

近畿の“厳しい競輪”を構築したのは、間違いなく村上博幸。これは何度も書いてきたが、引退した村上義弘は殿上人で、細かい事には口を挟まなかった。

今でも近畿のドンは村上博幸だと思っている。

「時代、時代で競輪は変わってきている。自力選手、自在選手、マーク選手のバランスも大切。近畿はワッキーと古性君がいるが、これと言った地位を築いているマーカーは不在。もちろん、イナショー(稲川翔)や南修二君も危なげなく仕事のできる選手。自分もワッキーや古性君と肩を並べられるマーカーでいたいね」。

現代競輪は前受けが有利。昔なら、先行選手が前から行きたいと言ったら、先輩選手に怒られたものだ。これも時代の流れか。

「今は誘導も早いし、先行選手も誘導の早期追い抜きだとペナルティーがきつい。だから、今回の準決(防府記念in玉野)も自分らは前受けからの突っ張りだった。相手が新山響平君だったし前を取られたら勝負にならない。これで上杉嘉槻君、高久保雄介君で2段駆けが成功した。松浦悠士君も中団で防波堤になってくれたからね。逆に決勝は犬伏湧也君、取鳥雄吾君、清水裕友君、松浦悠士君に突っ張られて、自分らは叩けず共倒れだった」。

老害の定義のひとつは、時代に合わせる事ができなくなる事。

競輪IQも高く、時流に合わせる競輪ができるのも村上博幸の魅力。

若手を育てながらも、自らの進化も模索している。

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