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直送!競輪場便りfrom小松島競輪場 堀航輝(青森121期)
インタビュー 2023.05.24

直送!競輪場便りfrom小松島競輪場 堀航輝(青森121期)

#競輪場便り

敗戦を機に積極策を意識

 

 堀航輝が出し切るレースに徹している。3月大垣から2カ月も優勝からは遠ざかっているが「内容的には満足。あとは逃げ切れる足を作るだけ」。先行主体に、先を見すえた組み立てをする。その気持ちに一切のブレがない。

 きっかけになったのは4着に敗れた4月別府の準決勝だ。昨年7月に本格デビューしてから落車以外で準決勝敗退を喫したのは初めての経験だった。

 「別府の準決勝は行くタイミングが何度もあったのに行けなかった。1レース、1レース出し切って終わらないと反省点も見つからない。そこは師匠の坂本貴史さんからも言われました。次の高松からは同期が相手でも思い切って走れている。周りにも『いいレースだった』と言ってもらうことが増えた」

 4月高松からは決勝でも思い切った仕掛けが目立つ。

 堀は香川県出身。鹿屋体育大学を卒業後も鹿児島に残って2020年の鹿児島国体出場を目指していたが、大会は新型コロナウイルスの影響で3年延期に。競輪選手を目指すにあたって、大学時代に在籍したナショナルチームでコーチをしていた坂本勉氏を頼って青森からデビューした。同期の眞砂英作(香川)とは同い年で「香川の選手には、裏切者って言われます」と苦笑いする。

 それでも師匠の坂本貴史をはじめ、S班の新山響平ら練習グループにはお手本となる自力タイプがそろっている。

 「グレードレースでも先行で勝ち上がっている響平さんへの憧れもあって、今は先行にこだわっている。響平さんは一緒に練習していてもトップスピードが違う。それを身近で見られるのは貴重だし、できるだけ吸収したい。まだまだだけど、早く追いつけるように」

 6月には久留米G3でレインボーカップチャレンジファイナル、7月からは1、2班戦挑戦が待っている。「上に上がってもスタイルは崩したくない」。これからも積極的なスタイルで反省と成長を繰り返していく。

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