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直送!競輪場便りfrom久留米競輪場 宮倉勇(千葉58期)
インタビュー 2023.03.29

直送!競輪場便りfrom久留米競輪場 宮倉勇(千葉58期)

#競輪場便り

還暦をS級で迎えたい 

 宮倉勇が元気いっぱいだ。予選スタートとはいえ、今年3月までの3連対率は8割超え。「気持ちは新人の時から変わっていない」。今年7月に59歳になろうとしている大ベテランは、まだ強くなれるという思いで努力を続けている。今期ここまでの競走得点はS級も狙えるレベル。来期S級点が取れれば、還暦をS級レーサーとして迎えることとなる。

 「(S級点も)もうちょいですね。ここから気を引き締めていきたい。現状維持では下がっていくだけで、S級点は取れない。攻めていく」

 60歳を目前にしても強くなれている実感はある。以前から皆藤直弘さん(54期、引退)にトレーニングを見てもらっていたが、今年1月からはトレーニングの時間を倍に増やした。「以前はS級に戻りたいって気持ちだけで追い込みが足りなかった。58歳でも体力レベルは上がる。1月から練習量を増やしてやったら効果が感じられた」。体幹や上半身を強化することで体が変わり、安定感が出てきたと宮倉は胸を張る。

 練習の効果を確認するために、1月に練習量を増やしてから3カ月の期間を空けて松下泰英さん(50期、引退)の整体に行った。「他の筋肉が使えるようになっていた。58歳でも上がっていけるということが確認できた。まだまだ、これから」。狙い通り、メンテナンスのプロからも体力アップのお墨付きをもらった。

 「いろんな人にお世話になっているし、強くなるのが恩返し。還暦でS級を目指して。誰もやってないことをやりたい」

 2018年前期以来となるS級復帰へ、着々と準備は整っている。S級在籍で還暦を迎えることができれば、もちろん文句なしの最高齢記録だ。

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