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直送!競輪場便り from佐世保競輪場 梅崎隆介(長崎121期)
インタビュー 2022.10.12

直送!競輪場便り from佐世保競輪場 梅崎隆介(長崎121期)

#競輪場便り

    32歳のルーキー

 

121期の梅崎隆介(長崎)が早くも頭角を現し始めた。7月の本格デビュー後、初節以外はすべて決勝進出。4場所目で初優勝を果たし、9月末の富山開催では完全Vも達成した。

 25歳で始めたトライアスロン競技がきっかけとなり競輪選手を目指すことを決意。「自転車競技をやっていたこともあり、前職の時に付き合いのあった税理士法人ウィズラン(長崎)でワットバイクに乗せてもらった。その時の数値があまりにも良かったようで、背中を押してもらう形でした」。以降は29歳の時に1度目の受験を試みたが失敗。それでもあきらめず2度目の受験に向けては仕事を辞めて練習にすべてを注ぎ込んだ。「19歳の時に結婚していて3人の子供もいるし、次でダメなら諦めるつもりでした。まわりの方々からも応援いただいていたし、何とか合格できて良かったです」と努力は実って新たな道を切り開いた。

 練習では荒井崇博や井上昌己らといったトップ選手らとともに汗を流す。「本当に勉強になることばかりです。たくさんのアドバイスをいただいているし、すごくいい刺激になっています」と師匠の足達重満(長崎)の指導を含めて環境は抜群。今後の課題は仕掛けるタイミング。「まだまだレースでは迷いが多い。先輩方からも指摘されるのでしっかり迷わずに仕掛けていくことが課題です」。自身の持ち味は自慢のパワーと持久力。まだまだ荒削りではあるが、好環境の中で揉まれれば必ず強くなるはずだ。

32歳ルーキーの上昇ストーリーは、まだまだ始まったばかりだ。

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