アッと驚く玉野GⅢ(6月11~14日)優勝から100日以上が経った。それでも衝撃Vの反響はいまだに大きいようで「もうあのときの点数も決まり手も消えたはずなのに、今でもみんなからいじられるんですよ(笑い)。久々に会った人なんかは笑いながら『よっ、GⅢ覇者』とか言ってきたり、ほかにも『勇気をもらった』とか『龍己がGⅢで優勝できるなら俺もチャンスあるかも』とか言われたり。多くの選手たちに希望を与えることができたみたいで、そう声をかけてもらえると、自分もまた頑張らなきゃって気持ちになるんです」と嬉しそうに語った。
その玉野GⅢ優勝で出場権をつかんだ競輪祭(11月18~23日)が、約1か月後に迫ってきた。自身にとって2018年5月の日本選手権以来8年半ぶりのGⅠ参戦となる。
「8年半かぁ…。レベルも高くなってるだろうし、全員が格上の相手なので恥をかくんだろうな…(苦笑)」とすでに不安そうにしているが、「でも〝これ〟が間に合えばおもしろいかも」と白い歯を見せた。
「これ」とは今期から使っているフレームのこと。
「まだセッティングとか試行錯誤中で結果は出ていないんですけど、進み方や踏みごたえ自体はかなり良いんです。将来性というか伸びしろはこっちの方がありそうなので、本番で使えるメドが立つように、今はいろいろと試しながらやっています。しっくりこないようならGⅢで優勝したときの、なじみのフレームを持っていくつもり。こっちはこっちで安心感がありますから(笑顔)」
志村が強く意識しているのは「チャンスが来たときに、それをしっかりモノにできるように準備しておく」ということ。「自分はキツい位置から突っ込めるようなタイプではないし、展開次第の選手なんです。だからこそ、良い位置で4角を迎えられたときには、なんとかそのチャンスを生かしたい。(競輪祭の)目標は最終日まで完走すること。そして1回は確定板に入って車券に貢献したい。甘くないことはわかっているけど、いい結果を残せるように、本番までに、やれる準備をしっかりしていきたいと思っています」
再びサプライズを起こすために、残りの1か月を有意義に過ごしていくつもりのようだ。