月刊競輪WEB

検索
第42回共同通信社杯競輪 展望
レース展望 2026.09.09

第42回共同通信社杯競輪 展望

#グレードレース展望

 若手の登竜門と言われる第42回共同通信社杯競輪。今年の舞台は富山競輪場だ。GⅡながら優勝賞金は3200万円(副賞を除く)。グランプリ出場のボーダーライン上にいる選手にとっては、ぜひとも手にしたいタイトルだ。S級S班の眞杉匠は不出場だが、世代交代を狙う若手の活躍にも期待がかかる。優勝候補は、脇本雄太、古性優作、寺崎浩平の近畿勢。眞杉を欠く関東では吉田拓矢、南関では深谷知広、郡司浩平が有力だ。オールスターを制した犬伏湧也、ここにきて調子を上げてきた松浦悠士も優勝争いに加わってくるだろう。

 近況の充実度では松浦が目を引く。GⅢ青森記念では石原颯に乗り、新山響平ら東北4車を撃破した。グランプリ出場へ、まさに正念場を迎えている。ここで優勝賞金3200万円を加算すれば、年末の大舞台へ大きく前進する。松浦の強みは、目標不在の時でも冷静に展開を読めることだ。

 脇本はオールスター以来の実戦となる予定で、仕上がり具合が焦点になる。古性は9月10~13日に奈良で行われるGⅢ京都向日町記念「平安賞」に出場予定で、その走りが状態を見極める材料となる。両者にとって、青森記念で復調の兆しを見せた寺崎の存在は心強い。

 心配なのが郡司だ。8月のGⅢ小田原記念で今年の初優勝を飾ったが、オールスターのドリームレースでは痛恨の失格。9月のGⅢ青森記念も準決勝で敗退し、未勝利でシリーズを終えた。盟友と言える深谷との連係がかなえば、巻き返しへの期待は高まる。



 眞杉が不出場の関東では、吉田にかかる期待がさらに大きくなる。オールスター準優勝は記憶に新しい。自力を基本に、的確なレース運びで頂点を目指す。進境著しい佐々木悠葵と決勝で連係できれば、優勝の可能性はさらに高まるだろう。

 オールスターで悲願のGⅠ初制覇を果たした犬伏は、直前の京都向日町記念「平安賞」を走って臨む予定だ。共同通信社杯はGⅡとはいえ、GⅠタイトルホルダーとなって初めて迎えるビッグレースであり、その走りに注目が集まる。S班の嘉永泰斗の奮起にも期待したい。

 共同通信社杯は一次予選と二次予選に自動番組編成が採用されており、追い込み型だけ、自力型だけというメンバーになることもあり得る。組み合わせ次第では、33バンクという特性も相まって、波乱を呼ぶ可能性がある。果たしてニューヒーローが誕生するのか、それとも「いつものメンバー」が勝つのか。興味は尽きない。

この記事をシェア

  • X
  • Facebook
  • LINE

related articles