S級に復帰した実力者「もう一度、GⅠに出られるように」
半年間のA級修行を経て、強い木暮が帰ってきた。2025年前期は、坐骨神経痛による不調に加え、失格2回のペナルティーもあってS級点の確保に失敗。2026年前期は、2008年以来18年ぶりにA級を走った。
「もう、大変な半年でしたよ(苦笑)。また落ちないように頑張らないとって思いました」と振り返ったように、A級でも落車などがあり、大活躍とまではいかなかった。それでも必要な着を取り、S級点をほぼ手中に収めた。
A級の競走得点が残る期初めは、厳しい番組になるケースも多い。「我慢の時期」と自覚する中でも、7月は好スタートを切った。7月8日のS級復帰初戦、函館FⅠの予選では、単騎で俊敏に先手ラインへ切り替えると、最後は外を鋭く伸び、差し切って1着となった。
続く地元・前橋GⅢでも、初日の予選は単騎で俊敏に立ち回り、先手ラインに乗って最後は鋭く外を伸びて2着。準決勝と最終日も単騎で戦い、いずれも自ら動く姿勢を見せた。結果には結び付かなかったが、完全な追い込み型へ変わりかけていた昨年までとは違う姿を見せた意味は大きい。
「ようやく調子が良くなってきたし、自転車も迷うところがなくビシッときている。あとはもっと練習を重ねていけば、さらに上を目指していけるかなって思います」
かつてはビッグレース決勝の常連で、タイトル獲得は時間の問題とも言われた実力者は、一つの明確な目標を掲げ、現在も一戦一戦を戦っている。
「まずはもう一度、GⅠに出られるように。GⅠに出るには点数も108点くらいは必要ってことなので、まずはその点数まで戻して、そこから勝負できればと思っています」
20代から30代前半にかけての活躍があまりにも鮮烈だったため、本人は「終わったと思われている(苦笑)」と自嘲する。それでも、まだ41歳。タイトル奪取は諦めていない。「ここから頑張るので。見ていてください」と、不敵な笑みを浮かべた。