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直送!競輪場便りfrom 岸和田競輪場 新田祐大(福島・90期)
インタビュー 2026.07.08

直送!競輪場便りfrom 岸和田競輪場 新田祐大(福島・90期)

#競輪場便り

実績あるベテランが先頭で戦い続ける意義

 第77回高松宮記念杯競輪は6日間の長丁場。1日の休みを挟み、5走を走り抜く厳しいシリーズとなる。そんな過酷な日程のなか、新田はストロングスタイルを貫き、5走すべてでラインの先頭を任された。

 2走目の東一次予選2は、郡司浩平を突っ張ると杉浦侑吾を相手に先行。3走目の二次予選では、二段駆け態勢を整えていた深谷知広を叩きに出た。さらに4走目の特選では町田太我を相手に主導権を握り、最終日も石原颯の先行を捲って、成田和也との福島ワンツーに貢献。名だたる機動型を相手に、真っ向勝負を演じた。

 レース後は「自分とのガマン比べ」と汗をぬぐいながら笑ったが、「いいレースと周りに言ってもらえた。もちろん、ありがたいですけど、実際は初日にミスをしているし、勝ち上がれていない。その辺は修正しないと」と冷静に分析した。

 もっとも、いつまでも元気というのは頼もしいことだが、40歳の新田が自力で戦い続けなければいけないという現状は、裏を返せば北日本の台所事情の苦しさも物語っている。

 「他地区を見ると、自分よりもひと回り若い子がハコを回ることが多いし、しかもみんな強い。でも、福島で自力の年齢順でいえば、補充を除けば酒井(雄多)の次が自分。層が薄いですよね。そのなかで、自分のできることは何だろうと常に考えています」

 つまりは、北日本の絶対的エース・新山響平に続く自力型の出現が、大きな課題となっている。現状では中野慎詞が有力候補だが、ナショナルチームでの活動が優先されるため、常に戦力として計算できるわけではない。もう一、二枚、GⅠ戦線で争覇級の存在になれる自力型が出てくれば、北日本はさらなる躍進が期待できる。加えて、年末にいわき平で行われるKEIRINグランプリへ弾みをつけるためにも、台頭が待たれるポイントでもある。

 自身のグランプリ出場については「賞金面では厳しい」としながらも、「目指すのはGⅠ優勝」と明言。自ら手本を示し、若手に刺激を与えることで、北日本全体の底上げにつなげたいと願っている。

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