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直送!競輪場便りfrom豊橋競輪場 金子貴志(愛知75期) 
インタビュー 2026.05.13

直送!競輪場便りfrom豊橋競輪場 金子貴志(愛知75期) 

#競輪場便り

 金子がS級復帰に向け、正念場を迎えた豊橋開催。地元戦とあって並々ならぬ決意を胸に参戦した。優勝こそ逃したものの、安定した走りを披露し、競走得点もS級に手が届くところまで上昇。今年に入り1着の回数も増えてきた。

 初日特選では、A級で向かうところ敵なしの真鍋顕汰と連係。その真鍋は前受けから一度引いて6番手に下げると、打鐘過ぎの4コーナーから一気に巻き返す圧巻の走りを見せた。金子はしっかり追走し、差すことはできなかったものの2着で人気に応えた。

 「真鍋君が強かったですね。僕は7番手だったけど、しっかり付いていけた」

 2着にも納得の表情を浮かべた。

 優勝戦進出へ落とせない準優勝戦でも、再び真鍋と連係。3番手には疋田敏が続き、盤石の布陣となった。だが、そう甘くはなかった。真鍋は5番手に構え、まくり勝負へ。2コーナー過ぎから発進すると、疋田は離れ、金子も千切れてしまう。ここまでかと思われたが、金子は諦めなかった。先まくりを打った三木健正に続いた近藤誠二の内をしゃくって3番手を奪取。

 「もう必死でした。体が勝手に反応して内に行けた」

 執念の走りで、ギリギリ3着に入り優勝戦へ駒を進めた。

 決勝は山口智弘も勝ち上がり、中部勢は準優勝戦と同じく3車結束。数の上では優位に立っていた。しかし、そこに立ちはだかったのが大型ルーキー・尾野翔一だった。3番手を奪われた真鍋は5番手に置かれる苦しい展開。尾野が絶妙な牽制を見せる中、真鍋はなかなか仕掛けられない。2センターから尾野が踏み込み、真鍋がまくって2着。金子も執念の走りを見せ、吉永好宏と同着ながら3着でフィニッシュした。

 「最近はいい感じでトレーニングができています。腰の状態も治ったというより、いかにうまく付き合っていくかですね。もう一度S級の舞台に戻りたい。その気持ちはずっと持っていますし、絶対に諦めていません」

 GⅠを2勝し、グランプリも制した金子。腰痛に悩まされながらも妥協せず、諦めない姿勢を貫く。その強い思いが、S級復帰への道を切り開いていく。

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