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直送!競輪場便り from 松戸競輪場 日野未来(奈良114期)
インタビュー 2022.06.22

直送!競輪場便り from 松戸競輪場 日野未来(奈良114期)

#競輪場便り

大金星

松戸GⅢは脇本雄太と日野未来の優勝で幕を閉じた。記者も場内で観戦していたが、凄い歓声だった。特に日野未来にとって、松戸は凱旋レース。タレント時代は、松戸や平塚をホームバンクにして、ネット放送で活躍していた。彼女自身も当時は車券が誰よりも好きで買っていたし、選手になって1着を取った時も勝利者インタビューで「100円でも私の為に買ってくれたファンの為に頑張りました」と言っていた。

前検日の取材では「今年の目標は賞金で小倉競輪祭に出場する事。オールスターは人気もないからダメでしょう(笑)。今はベスト体重で60うん㎏。卒業した時は74㎏あり、一時は50㎏台までダイエットした。逃げの決まり手は少ないけど、自力で勝てているのは自信になりますね。一時は47点を切って、代謝のピンチもありましたから。」

まさか、この時点で女王(児玉碧衣)を破り、優勝するとは思っていなかった。

男子はGⅢ開催だけど、女子は普通開催だし、普段の優勝賞金より少し良く50万円弱。それでも、大きな大会で優勝するのが“持っている選手”と言われる所以。しかも、女王に力勝負で勝ったのもインパクトがあった。

「ジャンでは飯田風音さんのダッシュが良く、奧井迪さんの動きも意識してしまった。その時点では全く余裕がなくて。そこへ児玉碧衣さんが、すごいスピードで飛んできた。篠崎新純さんの動きもあり、前と車間が空いてしまった。そこからは全く覚えていないです。何も考えずに外を踏んだのが勝利に繋がったけど、碧衣さんとの車間を詰めるのに、バイクを追い掛ける感じでした。碧衣さんを破る大金星だし、2度目の優勝だけど自信になりました。」

表彰式ではグラビアポーズも披露。タレント時代から知っていたので、今の日野未来は信じられない。こんなに良いドラマを魅せてもらえたし、これも競輪の魅力だと改めて実感した。

(松戸競輪にて)

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