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直送!競輪場便りfrom 静岡競輪場 大石剣士(静岡・109期)
インタビュー 2025.01.29

直送!競輪場便りfrom 静岡競輪場 大石剣士(静岡・109期)

#競輪場便り

年頭の開催で1着を取ること、加えて優勝できれば弾みがつくというものだ。それが地元ならなおさらというものだろう。正月開催となった静岡で、地元の大石が躍動した。

 予選、準決と逃げ切りで連勝して勝ち上がった。予選は5番手の位置から最終ホームで発進。「ちょっときつかったですね。調子はわからない」と1着スタートにも景気のいい言葉は見られなかった。準決は予選より早い鐘先行。「風が強くてきつかった。長い距離を踏んで疲れたけど、初日より感触はいいですね」

 迎えた決勝は単騎。「単騎は好きというか、成績がいい」と言うように前団の混戦を突いて一気のまくりで3連勝を決めた。「多分、単騎で優勝したのは3回目かな。決勝は皆が勝ちたい意識が強いから、逆に単騎だと気が楽なのかも」。とはいえ、最高の形で2025年のスタートを切った。

 しかし、気を緩める素振りはなかった。「昨年も1月の松戸で優勝していい感じだったんですが、3月くらいから体調を崩してしまって。だから今年は体調面でももっとしっかりしないといけないと思っています」。

普段は物静かでどちらかというと飄々としている。現在の競走得点は110点を上回った。やっと本来のキレが戻ってきたようにも感じる。「大きなことはいえないですけど、まずは地元の記念で決勝に乗ること。静岡、伊東、特に伊東はホームバンクなので力が入ります。最低限決勝に乗って、そこからいい着を狙いたいです」と視線を向けた。

だが、大石の力を持ってすればもっと上のステージで躍動できることだろう。

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