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たかマールこども食堂
競輪補助事業 2024.03.27

たかマールこども食堂

#競輪補助事業

子どもたちの笑顔があふれる「こども食堂」 松浦悠士選手が訪問

今回紹介するのは、一般社団法人マール村が運営する広島県広島市の「たかマールこども食堂」です。取材には地元の松浦悠士選手が参加し、マール村代表理事の太田郁恵さんにお話を伺いました。

松浦悠士選手とマール村代表理事の太田郁恵さん

 太田さんがこども食堂の活動を始めたきっかけは、2018年の西日本豪雨災害でした。広島市内の太田さんの住んでいた地域も甚大な被害を受け、多くの人が被災。不自由な避難生活が続く中、誰もがストレスを抱え、それは子どもたちの心と体にも大きな影響を及ぼしていました。

 学校も休校になり、行く場所のない子どもたちの姿に太田さんは「子どもたちの居場所がつくりたい」と考え、勤め先などの協力を得て、被災地でこども食堂を開きました。

 太田さんはこの時の活動の中で、子どもたちの変化を目の当たりにし、こども食堂への強い思いが生まれたといいます。

「避難所しか行くところがなかった子どもたちが、ここに来れば温かいものが食べられると喜んでくれて、少しずつ笑顔が増えていって。それまでは窮屈な生活でケンカも多かったんですけど、お互い譲り合えるようになって、争いごとが本当に減りましたし、最初はちょっとやんちゃな言動が目立っていた子が、私たちのお手伝いをしてくれるようになったりと、すごく変化があったんです。だから、みんなで一緒に同じものを食べるとか、栄養のあるものをしっかり食べるとか、そういうことがとても大切なんだと実感しました」

 その後も各地で活動を続けていた太田さんに、店舗を構えてこども食堂の運営をしないかと声が掛かりました。

「毎日開いているこども食堂をつくることが目標だった」という太田さん。2022年8月、広島市役所からほど近い鷹野橋商店街に「たかマールこども食堂」をオープンさせました。

「たかマールこども食堂」では、栄養バランスが考えられた野菜たっぷりの手作り料理を子ども100円、大人300円で提供しています。一日10人から20人ほどが来店するそうで、なかでも母親と小さな子どもの親子連れが多いとのこと。

「お母さんたちに話を聞くと、平日はほぼ一人で子どもたちの面倒をみているからご飯を作るのも大変だったり、仕事から帰って疲れているとついイライラしてしまったり。そんな時にここに来ると、子どもと一緒に健康的なおいしいご飯が食べられるから本当にありがたいという声をいただくことが多くて。こども食堂というと、ひとり親家庭だったり、様々な事情でご飯を食べることが難しい子どもたちのためというイメージがあると思うんですが、実際にやってみるとそれだけではなくて、親子の関係性をいいものにする場所でもあるんだなと感じています」

広島市中区の鷹野橋商店街にある「たかマールこども食堂」昼はカフェ、夕方からこども食堂を営業(※現在はリニューアルに伴い、店名が変更になっています)
スタッフは主婦が中心。すべて手作りで手際よく調理していく
日替わりで野菜たっぷりの料理が提供される

いつ誰が来ても温かく迎えられるような地域の居場所にしたい

 オープンから一年半が経ち、改めてこの「たかマールこども食堂」をどんな場所にしていきたいか太田さんに伺いました。

「シングルマザーさんとかワンオペで家事育児をされている方たちの拠り所であったり、今は孤食も問題になっているので、親御さんの帰りが遅くて一人でご飯を食べている子どもや、栄養不足になりがちな一人暮らしの高齢者の方などにも来ていただきたいですね。いつ誰が来ても温かく迎えられるような、地域の居場所になればいいかなと。そういう場所があれば、虐待や育児放棄といった色々な社会問題の解決にも繋がるんじゃないかと思いますし、少しでもお役に立てたらなと考えています」

 近年、こども食堂への関心は高まっているそうで、支援を申し出てくれる企業や、運営したいという人も増えたといいます。

 相談を受けることもよくあるという太田さんは「色々な所にこども食堂ができたらいいなと思っているので、私たちのやってきたことをどんどんお伝えしていければ。鷹野橋のお店がお休みでも他の所に行ける、どこかで毎日開いているこども食堂を目指したいです」と今後の夢を語ってくれました。

 今回、こども食堂について色々と話を聞いた松浦選手。自身も小さなお子さんを持つだけに、お母さんたちの大変さは理解できることが多かったよう。また普段から栄養や食事の管理に気を使っている松浦選手にとって、食育を大事にしている太田さんのお店の料理はとても気になったそうで、「今日のメニューを見ても食べてみたいと思いましたし、今度昼のカフェ営業の時にでもぜひ来たいと思います。自分も食材の提供だとか、なにか関われることがあればしたいですね」と話していました。

こども食堂の成り立ちをはじめ、栄養や食育の話でも盛り上がっていた松浦選手と太田さん
太田さん
松浦選手

最後に補助事業の取材を終えての感想を松浦選手に伺いました。

「補助事業は競輪全体の売り上げが上がれば、補助金の額も増えるので。そのためには競輪をもっと広めていくことが必要だと思いますけど、僕は選手なので、やっぱり結果を出すことであったり、走りで魅力を伝えることに努力するのが一番の貢献になるのかなと。今年はグランプリのチャンピオンジャージを着ますし、改めて一年間しっかり頑張らないと、と思っています」

今回の取材の模様は、競輪とオートレースの補助事業を紹介するWEBサイト『CYCLE-JKA Social Action』に動画と記事で詳しく掲載されています。

ぜひそちらも併せてご覧ください!

競輪とオートレースの補助事業を紹介!CYCLE JKA Social Action (jka-cycle.jp)

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