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第129回生・第130回生 卒業記念レース
養成所物語 2026.04.01

第129回生・第130回生 卒業記念レース

#養成所物語

3月16日、17日にわたり、伊東温泉競輪場で第129回生・第130回生の卒業記念レースが行われた。養成所生活最後のレースで、候補生たちは気迫あふれる走りを披露した。

129回生は、沢田桂太郎候補生が“最強最速の自治会長”という言葉通り、在所ナンバー1と卒記チャンプの2つの栄冠を獲得。予選、準決勝と1着、1着、1着で勝ち上がった伊藤京介候補生との決勝でのもがき合いは、見応え十分だった。

130回生の決勝は、在所1位の小原乃亜候補生が落車するアクシデントがあったものの、予選から果敢に駆けていた栗山百花候補生の先行、山田南候補生、伊藤梨里花候補生らの自力戦、そしてそれを一気に捲った川上いちご候補生が優勝を飾った。

この卒記で味わった喜びや悔しさを糧に、デビュー後も懸命な走りを見せてほしい。

■129回生 決勝メンバー
1番車・沢田桂太郎(大分 予選2・1 準決勝1)
2番車・柳沼鼓太郎(福島 予選2・2 準決勝2)
3番車・髙佐龍太郎(宮崎 予選1・3 準決勝3)
4番車・田崎隼翔 (栃木 予選5・2 準決勝2)
5番車・川村琢磨 (青森 予選6・1 準決勝3)
6番車・榊枝天旺 (福島 予選1・4 準決勝2)
7番車・中村嶺央 (千葉 予選1・5 準決勝1)
8番車・兒島直樹 (福岡 予選4・2 準決勝3)
9番車・伊藤京介 (三重 予選1・1 準決勝1)

決勝メンバー

■レース展開

号砲が鳴り、沢田桂太郎、髙佐龍太郎が飛び出すが、沢田が前を取り切る。並びは沢田、柳沼鼓太郎、田崎隼翔、榊枝天旺、伊藤京介、中村嶺央、兒島直樹、川村琢磨、髙佐で落ち着いた。

残り3周から髙佐が車を上げるが、赤板前から榊枝が上昇し、赤板で先頭へ。打鐘前から榊枝の後ろにいた伊藤が動き、それに髙佐も続いて榊枝と並走。並走から3番手単独となった瞬間、沢田が仕掛ける。

両者のもがき合いの末、沢田が捲って優勝。2着は沢田を追走した中村、3着に柳沼が入線した。

スタート
周回
最終ホーム
ゴール
表彰台

●優勝の沢田桂太郎

「1番車だったのでスタートを取り、後ろから来る強い候補生に合わせて動こうと考えていました。包まれそうな場面もありましたが、自分のコースができたら踏もうと決めていたので、その瞬間に全力で踏みました。

決勝の意気込みの中で伊藤候補生が完全優勝を宣言していたので、負けたくない気持ちで走りました。終わりよければすべて良しということで、養成所最後を優勝で締めくくることができましたし、ここから新たに競輪選手としてスタートを切れると思います。

ルーキーシリーズからしっかり脚を見せられるよう、地元に戻ってからも練習に励みます。地脚タイプの選手として先行し、九州の先輩方に信頼してもらえる選手になりたいです。卒記チャンプとしてプレッシャーに負けず頑張ります!」

●2位の中村嶺央

「最後は沢田候補生が強かった、その一言に尽きます。第2回トーナメント決勝でも伊藤京介候補生を差せなかったのですが、今回も同じような展開で沢田候補生を差せず、脚力不足を痛感しました。

地元でしっかり脚を鍛え直し、前々で自力勝負をして南関東を引っ張っていける選手を目指します」

●3位の柳沼鼓太郎

「沢田候補生が前々で組み立てると思っていましたし、自分も2番車だったので、その後ろで前々に組み立てようと考えていました。

(包まれる場面は)落車しないよう注意しつつ、もっと上手く対応できればさらに上の着も狙えたと思いますが、精いっぱいやった結果です。デビュー後は戦法を自力中心に切り替え、ラインで上位独占できるような走りをしていきたいです」

●先行した伊藤京介

「決勝で最も警戒していたのは沢田候補生でした。どこかで必ず並走になると思っていて、そこで勝負したいと考えていました。

ただ、完全優勝への意識が少し前に出てしまい、余力を残してしまったことが敗因だと思います。それでも風を切る自分のレースはできましたし、すごく楽しい時間を過ごせたので悔いはありません。

10か月間の集大成は出せたと思います。デビュー後は早く18連勝し、ヤンググランプリで沢田候補生と対戦して、この借りを返して優勝したいです」

■130回生 決勝メンバー
1番車・小原乃亜 (岩手 予選1・1)
2番車・川上いちご(千葉 予選4・1)
3番車・山田南  (千葉 予選1・1)
4番車・栗山百花 (神奈川 予選2・3)
5番車・伊藤梨里花(愛知 予選1・2)
6番車・松下彩也香(青森 予選2・2)
7番車・露谷菜々花(高知 予選2・2)

決勝メンバー

●レース展開

伊藤梨里花と松下彩也香がスタートで飛び出し、松下、伊藤、山田南、川上いちご、小原乃亜、栗山百花、露谷菜々花の並び。

栗山が赤板から上昇し、打鐘2センターで先頭に立つ。最終ホーム過ぎ、小原が落車するアクシデントが発生。後方から川上が仕掛け、伊藤、山田も動いて4車並走となるが、大外を川上が捲り切った。

川上が第2回トーナメントに続く優勝。2着に山田、3着に追い込んだ松下が入線した。

スタート
周回
打鐘過ぎ
最終ホーム
ゴール
表彰台

●優勝の川上いちご

「緊張していましたが、『いつも通り』と自分に言い聞かせて臨みました。それでもやはり緊張しました。

打鐘過ぎに自分から仕掛けるか後ろから行くか迷いましたが、後ろから行くと決めたタイミングで落車があり、動揺しました。それでもゴールまで駆け抜けることだけを意識して踏みました。

最後まで山田候補生も踏んでいたので、ゴールするまで優勝の確信は持てませんでした。師匠もあっせんが近い中、応援に来てくださり感謝しかないです。

まだまだ追走技術や仕掛けるタイミング、脚力と課題は多いので、練習を重ねて自信をつけていきたいです。卒記クイーンという肩書にとらわれず、ルーキーシリーズから積極的に攻めていきたいです」

●2位の山田南

「本当は栗山候補生の番手に入りたかったのですが、うまくいかず浮いてしまいました。それでも踏むしかないと思い、最後まで全力で走りました。

結果は2着でしたが、自分なりにやり切れたので悔いはないです。デビュー後は冷静に仕掛けどころを見極め、車券に貢献できる選手を目指します」

●3位の松下彩也香

「(落車は)少し当たって焦りましたが、冷静に立て直すことができました。展開自体は想定通りでしたが、内に包まれたのは自分の読みの甘さです。

最後の直線で何とかコースを見つけて3着に届きましたが、思い通りにできたところとできなかったところがあり、悔しいですね。この悔しさをデビュー後にぶつけ、ルーキーシリーズで優勝を目指します」

●先行した栗山百花

「勝ちたい気持ちが強く、動きに迷いが出てしまいました。出るタイミングで戸惑ってしまったことが弱さで、そこを克服していかないと戦えないと感じました」

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