29名のゴールデンキャップ誕生、500mTT、1000mTTの養成所記録更新
第3回記録会は2000mTTと3000mTTがなく、初日は250バンクで、午前は200mTT、午後は女子500mTT、男子1000mTTを計測しました。2日目は400mTTの計測で、晴れて冬場にしては暖かく、風もほぼないと天候に恵まれました。
500mTTで川上いちご候補生が35秒83、1000mTTで沢田桂太郎候補生が1分3秒96で養成所記録更新を達成しました。また、男子25名、女子4名の史上最多のゴールデンキャップ獲得者が誕生。また3連続ゴールデンキャップ獲得者が6名も生まれ、今回生の優秀さがうかがえます。
神山クラスの躍進がすごいです。第2回の時もゴールデンキャップ獲得者がいましたが、今回の神山クラスも、前回の1000mTTが1分9秒76だった冨倉巧候補生は今回1分6秒21までタイムを縮めたり、適性の木曽田晃大候補生(しかも運動経験のあまりない)がゴールデンキャップを獲得などその成長ぶりには驚くばかりですね。



★129回生
【200mタイムトライアル】
1位 髙橋奏多(大阪) 10秒44
2位 中村嶺央(千葉) 10秒69
3位 長川達也(埼玉) 10秒73
3位 吉川敬介(東京) 10秒73




【400mタイムトライアル】
1位 髙橋奏多(大阪) 21秒83
2位 伊藤京介(三重) 22秒13
3位 沢田桂太郎(大分) 22秒24



【1000mタイムトライアル】
1位 沢田桂太郎(大分) 1分03秒96(養成所記録)
2位 髙橋奏多(大阪) 1分04秒72
3位 伊藤京介(三重) 1分05秒52



★130回生
【200mタイムトライアル】
1位 小原乃亜(岩手) 11秒62
2位 川上いちご(千葉) 11秒66
3位 山田南(千葉) 11秒79



【400mタイムトライアル】
1位 川上いちご(千葉) 24秒14
2位 小原乃亜(岩手) 24秒50
3位 山田南(千葉) 24秒99



【500mタイムトライアル】
1位 川上いちご(千葉) 35秒83(養成所記録)
2位 小原乃亜(岩手) 36秒08
3位 山田南(千葉) 36秒30



ゴールデンキャップ獲得者&各種目1位~3位の候補生コメント

沢田桂太郎(大分)
3連続ゴールデンキャップ獲得・1000mTT 1位(養成所記録)・400mTT 3位
「養成所記録は嬉しいですね! 狙ってはいたんですけど、まさか3秒台を出せると思わなかったので、思っていた以上の結果を出すことができました。第2回は気持ちが入り過ぎていたので、今回はほどよい緊張感で走れたことが結果につながったと思います。ゴールデンキャップを獲れてホッとしました。獲り続けたいと思っていたので、しっかり3回目も獲れてよかったです。400mTTは気温が低いので不安だったんですけども、暖かくて風もなくていい結果を出せてよかったです。1000mTTでタイムを出せたので、それを活かしてデビューしたら先行主体で、前を引っ張っていける選手になりたいです。」

髙橋奏多(大阪)
2連続ゴールデンキャップ獲得・200mTT 1位・400mTT 1位・1000mTT 2位
「ゴールデンキャップを1回獲ったからには今回も逃せないと思っていたんで、今回も獲れて嬉しいです。早期卒業の所定条件を満たせなかったのは悔しかったけど、頭を切り替えて、この記録会に取り組みました。200mTTは前回生の三神遼矢さんの記録よりもタイムを出したいと思っていたので、それができてよかったです。400mTTは小さいミスがあったんですけども、それを立て直して21秒台を出せたことは自分の中で自信につながりました。デビューしたら、ぶっちぎりで勝てるような選手になりたいので、日々の練習で一本一本出し切って頑張っていきたいと思います」

伊藤京介(三重)
3連続ゴールデンキャップ獲得・400mTT 2位・1000mTT 3位
「1000mTTは前回よりも1秒更新できたので嬉しいですけど、沢田さんの3秒台を見ると悔しい気持ちもありますね。400mTTはいいタイムが狙えるんじゃないかと思ったんですけど、髙橋奏多くんに一番時計を取られてしまったの残念だけど、でも、いいタイムで2番なので自分の中で満足がいっています。ゴールデンキャップを3連続獲れて、自分の中ではやっとスタートラインに立てた気持ちです。中部を盛り上げていけるよう、残りあと2ヶ月しかないと思うんですけど、もっと飛躍してお客様の前でもっと力強い走りができるように頑張りたいなと思います」

中村嶺央(千葉)
ゴールデンキャップ獲得・200mTT 2位
「200mTTは練習通りに走れてよかったです。前回が悔しかったので、今回に増量と筋トレと練習量も増やして頑張りました。長川さんとはいいライバルで、仲のいい先輩なのでその1つ上の順位をとれたことが自信になりました。師匠の父(中村浩士)からは養成所では素直に、そして負けず嫌いを発揮して頑張ってこいと言われています。ゴールデンキャップは素直に嬉しいです。両親や一緒に練習してくださる同門の選手に感謝を伝えたいです。獲れたことでさらに気が引き締まり、もっと上を目指して頑張りたいと思います。デビューしたら、父を越える選手になりたいですし、先行で戦って、千葉を代表する選手になりたいです、とにかく鍛えるところはたくさんあるんですけど、自分は練習量を大事にしてるので、誰にも負けない練習量で頑張りたいと思います」

長川達也(埼玉)
3連続ゴールデンキャップ獲得・200mTT 3位
「獲るまでプレッシャーもあったので、ゴールデンキャップを獲れて解放されたというか嬉しいです! プレッシャーが掛かる中で3回獲れたことは今後に生かせると思います。前回よりも0.1秒縮められて、10秒7を更新できてよかったですし、PHDで一緒の伊藤(京介)君に勝てて嬉しいです。感触もよかったし、250で暖かく脚もまわりました。しっかり先行して埼玉を代表できるような選手になりたいです」

吉川敬介(東京)
3連続ゴールデンキャップ獲得・200mTT 3位
「1回目、2回目と獲得しているので、3回目で落とすわけにはいかないので獲れてひと安心です。タイム的には納得いかないんですけど、それは伸びしろと思って頑張っていきたいですね。今後の養成所生活は今までと同じように練習で一本一本集中して、最後までやりたいと思います。関東地区を代表する先行選手になって、S級で活躍できる選手になりたいです」

松田祥位(静岡)
2連続ゴールデンキャップ獲得
「ゴールデンキャップを獲れてホッとしています。獲れないかもとちょっと思ったんですけど、400mTTで自分の前がずっと22秒を出していたので、自分も感化されて、僕も頑張りました。僕自身、もっと自分の力を向上したい一心でやっているので、今後も変わらずに力をつけていきたいです」

小笠原匠海(東京)
2連続ゴールデンキャップ獲得
「400mTTが冬になって重くてタイムが出るか不安だったけど、タイムが切れて、ゴールデンキャップを獲れてとりあえずひと安心しています。早期卒業ができなかったことを1週間前に聞いて、気持ちの整理ができずにちょっと整理しきれなかったんですけど、ゴールデンキャップは死守しないといけないと思っていたので獲れてよかったです。デビューしたら関東の先頭を任せてもらえるような選手になりたいです」

横溝貫太(福岡)
2連続ゴールデンキャップ獲得
「1回獲って次も当たり前みたいなのがあったので、今回も獲れてホッとしています。最近の競走訓練でちょっとシッティングが調子よくて、タイムもよかった感じです。競走訓練も先行でしっかり着に絡めるように頑張りたいと思います。先行で逃げ切れるように頑張っていきたいです」

吉岡竜太(広島)
2連続ゴールデンキャップ獲得
「2回目で獲れたので3回目も獲りたいと思い、獲れてホッとしています。日々の練習を頑張っていれば強くなると信じて、練習を頑張ってました。1000mTTは自己ベストが出せてよかったです。でも、自分よりも早い人がたくさんいるので、そこがちょっと悔しいのでもっと練習を頑張りたいです。広島や中国地区の選手を力強く引っ張れる先行選手になりたいですね」

白井輝(石川)
2連続ゴールデンキャップ獲得
「ゴールデンキャプは獲れましたが、全ての種目でタイムを更新することができなくて0点という感想です。メンタルを強くしていきたいので、そのためには練習が自信につながると思うので、練習をもっと頑張っていきたいと思います。先行したい気持ちが強いので、どんな展開でも行ける脚力をつけていきたいです」

片岡遼真(福井)
2連続ゴールデンキャップ獲得
「練習であまりいいタイムが出ていなくてゴールデンキャップを獲れるか不安だったんですけど、獲れて安心した気持ちが一番強いです。デビュー後は、近畿には強い先行選手がいっぱいいるので、その先輩方に負けないように頑張っていきたいです。自分の一番足りないところはトップスピードだと思うので、そこを補ってしっかり力をつけていきたいですね」

高木海安(福島)
ゴールデンキャップ獲得
「ずっとゴールデンキャップを狙っていたので、獲れて嬉しいです! 距離も長く踏めるようになったこととギアも重くなったので、前よりもタイムがよくなったことに繋がったと思います。でも、獲れたことに喜び過ぎず、これからも練習を頑張って強くなっていきたいです。デビュー後は福島を代表するような先行で勝てる選手になりたいですね」

冨倉巧(京都)
ゴールデンキャップ獲得
「入所した時から目標にしていたので、やっと3回目に獲れて嬉しいです。2回目が終わってからゴールデンキャップを目指して練習していたのでよかったです。神山クラスに選出していただき、追い込むようなトレーニングを積んできたのが活きて、1000mTTで45人抜きで7位できたので自分でもびっくりしています。8秒、7秒を飛ばして6秒を出せたことは自信になりますね。近畿は偉大な選手がいっぱいいるので、先頭で頑張れる選手になりたいです」

渡邊諒馬(愛媛)
ゴールデンキャップ獲得
「ずっと目標にしていて、もっと早く獲りたかったので3回目で獲れたことは納得していないけど、獲れてホッとしています。パワーが足りなかったんで筋力トレーニングに励んでよかったです。200mTTでは11秒2が10秒8と0.4秒縮められて、自己ベストを大幅に更新できました。あと2、3か月あるので気を引き締めて練習していきたいと思います。どんな走り方しても勝てる強い選手になりたいですね」

佐藤凱王(埼玉)
ゴールデンキャップ獲得
「1000mTTに苦手意識があり、まさか獲れると思ってなかったのでゴールデンキャップを獲れてよかったです。タイムがあがった要因は、普段の自主練や神山クラスに選んでいただいたので、神山所長からアドバイスをたくさんいただいて、それを実践できたからかなと思います。デビューしたら、どんな展開からでも勝てるような選手になりたいです。そのためには持久力をつけて、何回でも踏み直せる脚を作っていきたいです」

財満伊織(熊本)
ゴールデンキャップ獲得
「入所当時からゴールデンキャップを被りたいと思っていて、第3回でやっと獲れたのでホッとしました。1000mTTで今回は2秒近く縮めることができてゴールデンキャップを獲れたので、そこはすごくよかったと思います。今、熊本の勢いがすごいので、熊本の恥と言われないように、熊本を引っ張っていける選手になりたいです」

木曽田晃大(京都)
ゴールデンキャップ獲得
「ゴールデンキャップを獲れると思ってなかったので、とても嬉しいです。練習ではタイムが出ていたので、本番でもしっかり力を出し切れたことがよかったと思います。中学で野球をしていましたが、それ以降は高校も大学も特にスポーツはしていませんでした。就職活動の際に、競輪のコマーシャルを見て、未経験者でもなれる適性試験を知って、やってみようと思いました。デビューしたら強い先行選手になりたいです。そのためには今回出せたタイムを競輪の強さにできるように練習を頑張っていきたいです」

福田悠航(福島)
ゴールデンキャップ獲得
「ゴールデンキャップは嬉しい気持ちでいっぱいです。今までお世話になってきた人たちに感謝したいと思っていたので、恩返しができたかなと思います。土曜日に横溝候補生たちと練習しているんですけど、それで力がついたかと思います。競走訓練などでは自信を持った走りをたくさんできるように頑張っていきたいです」

宮田龍一(大阪)
ゴールデンキャップ獲得
「まさかゴールデンキャップを獲れると思ってなかったので、自分が一番びっくりしています。しっかり休養したことで、日々の練習で積んできたことがタイムに繋がったと思います。400mTTで自己ベストを0.5秒縮められたのでよかったです。近畿はすごい先輩が多いので、そういう先輩方の前を走るようにしっかりと自力を出せるような選手になりたいです」

川村琢磨(青森)
ゴールデンキャップ獲得
「ゴールデンキャップを獲れて嬉しいです。しっかり休むこと、要因は、睡眠にこだわったことだと思います。手応えは全部の種目で、自転車が流れている感じがしました。デビューしたら、新山響平選手のような選手になりたいと思っています」

鴨下佳朋(愛知)
ゴールデンキャップ獲得
「ゴールデンキャップを獲れたことは奇跡だと思っています。11月に大きな落車をしてしまい、やっと自転車に乗れるようになったのも1週間前だったんですけど、教官や周りの候補生たちにたくさん支えられて、死ぬ気でリハビリして、なんとか白帽と思っていたんですけど、まさかゴールデンキャップを獲れると思っていなかったので嬉しかったです。先行で戦える力をつけて、愛知の先輩を引っ張っていけるように、たくさんの方々から応援されるような選手になりたいです」

榊枝天旺(福島)
ゴールデンキャップ獲得
「ゴールデンキャップは嬉しいですね。養成所に入ってからストレスなどで6キロくらい痩せてしまって力が入らず、そこから自分を見つめ直す時間が増えて、今回やっと獲れたかなという気持ちです。1000mTTでゴールデンキャップのタイムは厳しいと思ったんですけど、アップから考えて、自転車と一体になって走って6秒台を出せてよかったです。今後は吸収できるものを吸収して、自分のやりたい戦法や先行をしていきたいです。デビュー後は父(榊枝輝文)を越える選手になって、競輪選手といえば“榊枝天旺”と言われるような選手になっていきたいです」

渡邉拓(栃木)
ゴールデンキャップ獲得
「第2回はギリギリ獲れなくて悔しかったので、今回は絶対に獲ってやろうという気持ちで挑みました。今後も余計なことを考え過ぎず、自分のできることをしたいと思っています。デビュー後はS級で活躍できる選手になりたいです」

中野楚樂(宮城)
ゴールデンキャップ獲得
「1回目、2回目と惜しいところで逃していたので3回目でゴールデンキャップを獲れて嬉しいです。2回目の反省を活かして、それを3回目でしっかり活かすことができて基準を切ることができました。北日本の新山響平選手を目標に、2周逃げ切れるような選手になりたいと思います!」
★130回生

川上いちご(千葉)
ゴールデンキャップ獲得・500mTT 1位(養成所記録)・200mTT 2位・400mTT 1位
「養成所記録はびっくりしていますが嬉しいです。今回はギアの上限もあがったので、スピードをしっかり乗れることができて結果につながったと思います。200mTTも自己ベスト更新できたので嬉しかったです。でも、上には上がいるので日々勉強させてもらっています。400mTTはあわよくば養成所記録を更新したいと思っていたんですけど、前半はよかったけど、後半はきつくてフォームがバラバラになってしまって、記録を塗り替えることができなかったのでちょっと悔しいです。ゴールデンキャップは、2回目は2000mTTで落としてしまったので、今回はないし、絶対にゴールデンキャップを獲らなければと思っていました。成長は感じているけど課題もたくさんありますね。デビュー後は、圧倒的な脚力と素敵な人間性を兼ね備えたメジャーリーガーの大谷選手のような色んな人から応援されたり、お客さんとか家族とかに恩返しができるようになる選手になりたいです」

小原乃亜(岩手)
3連続ゴールデンキャップ獲得・200mTT 1位・400mTT 2位・500mTT 2位
「200mTTを走った感触はよくも悪くもない感じだったんですけども、目標にしていたタイムよりも早かったのでよかったです。500mTTはベストではないけど自分が思っていたタイムよりも早かったので、いいと言っていいのか悪いと言っていいのか迷いどころですね。プレッシャーは感じず、しっかり自分の力を出し切ろうと思ってました。400mTTはあまり感触よくなかったので不安だったんですけど、やるしかないと自分の力を出し切ろうと思って走りました。ゴールデンキャップ獲得はよかったと言っていいのかわからないけどよかったです。基本的にあまり自分で満足していないというか、日々成長していけないという思いが強いです。3連続ゴールデンキャップは最低限の目標なので、慢心せずに頑張っていきたいです」

山田南(千葉)
ゴールデンキャップ獲得・200mTT 3位・400mTT 3位・500mTT 3位
「ゴールデンキャップはやっと獲れたって嬉しいです! ずっとギリギリで逃していたので、本当によかったです。 200mTTはこんなにタイムが出ていると思わなかったので、タイムを出せてホッとしています。今回はギアの上限もあがったので、500mTTもタイムが伸びてよかったです。400mTTは2回目よりも感覚はよくて、でも、最後はきつかったんですけどゴールデンキャップを獲るんだという気持ちで踏みました。デビュー後は、冷静に自分の勝てる道筋を探して動いていける脚力と頭脳を兼ね備えた選手になりたいです」

伊藤梨里花(愛知)
ゴールデンキャップ獲得
「入所した時からゴールデンキャップを獲ることがずっと目標だったので、やっと獲れて嬉しい気持ちでいっぱいです。250が苦手意識が合って前回は上手くいかなかったけど、今回は慣れて、そこでタイムが出たことが要因だと思います。今回生の適性5人が強くて、自分も負けていられないという思いに繋がっていることが大きいですね。今後はゴールデンキャップに見合うような能力と、人間性をこれからも磨いていきたいと思っています」