男女ともに400mTTの養成所記録更新!
9月8日、9日、10日の3日間に亘り、第2回記録会が行われました。
初日は午前に200mタイムトライアル、午後は女子500mタイムトライアル、男子1000mタイムトライアルを250バンクで計測。
2日目は男女の400mタイムトライアル。この日は晴れてバンクも軽く、風もないベストなコンディションでした。その結果、回生平均記録の更新と、高橋奏多候補生と伊藤京介候補生が(記録に残るのは高橋候補生の21秒52)、川上いちご候補生が24秒05で養成所記録を達成しました。
3日目は女子が2000mタイムトライアル、男子が3000mタイムトライアルが行われ、結果、男子11名、女子1名のゴールデンキャップが生まれました。
第1回よりもゴールデンキャップ獲得者が多かったのは、自分の苦手、得意を把握し、それをテーマに頑張ったためでしょう。
また、目標達成できず悔し涙を流す候補生もいました。第3回へのリベンジを誓うもの、また、本格的にはじまる競走訓練に向けて意気込む候補生も多かったようです。
★129回生
【200mタイムトライアル】
1位 高橋奏多(大阪) 10秒53
2位 吉川敬介(東京) 10秒75
3位 伊藤京介(三重) 10秒79
【400mタイムトライアル】
1位 高橋奏多(大阪) 21秒52
2位 伊藤京介(三重) 21秒76
3位 吉川敬介(東京) 22秒11
【1000mタイムトライアル】
1位 小笠原匠海(東京) 1分05秒81
2位 高橋奏多(大阪) 1分06秒03
3位 吉川敬介(東京) 1分06秒05
【3000mタイムトライアル】
1位 兒島直樹(福岡) 3分35秒48
2位 松田祥位(静岡) 3分41秒68
3位 片岡遼真(福井) 3分41秒92
★130回生
【200mタイムトライアル】
1位 小原乃亜(岩手) 11秒83
2位 川上いちご(千葉) 12秒02
3位 山田南(千葉) 12秒31
【400mタイムトライアル】
1位 川上いちご(千葉) 24秒05
2位 小原乃亜(岩手) 24秒31
3位 緒方詩央里 (福岡) 24秒47
【500mタイムトライアル】
1位 小原乃亜(岩手) 36秒12
2位 川上いちご(千葉) 36秒56
3位 山田南(千葉) 36秒88
【2000mタイムトライアル】
1位 山田南(千葉) 2分39秒30
2位 小原乃亜(岩手) 2分41秒17
3位 露谷菜々花(高知) 2分43秒34
ゴールデンキャップ獲得者&各種目1位~3位の候補生コメント
★129回生
高橋奏多(大阪)
ゴールデンキャップ獲得・400mTT 1位(養成所記録)・200mTT 1位・1000mTT 2位
「400mTTはタイムを出せる自信がありました! 200mTTで早期卒業のタイムを切れたのでよかったです。1000mTTでもそのタイムを切りたかったんですけど出せず、とりあえず200mTTで出せてよかったです。第1回に比べて右肩上がりで調子はよかったですね。ゴールデンキャップ獲得はド直球で嬉しいです! 3000mTTは練習でもギリギリだったので、本番で前回より7秒くらい縮められて本当にいけてよかったです。3000mTTが得意な人たちに極意を聞いて、それと仲間たちの応援のおかげで獲れました」
小笠原匠海(東京)
ゴールデンキャップ獲得・1000mTT 1位
「早期卒業のタイムは狙っていたけど、準記録会では切れてなくてタイムを伸ばせるかわからなかったけど、自分のできることをやり切った結果、早期卒業のタイムを切れてよかったです。今回生は強い人が多いですし、自分はロードから転向してきたので、まさか1000mTTで1位になれると思ってなかったのでよかったです。第1回は出られずに青帽で終わり悔しかったので、今回はゴールデンキャップ獲得できてよかったなという気持ちです。最後の3000mTTは走ったことがなかったので、他の人からバンクコンディションを聞いたり、中長距離もやっていたので大丈夫だという気持ちもありつつ、最後でダメだったらイヤだなと緊張して臨みました。それで最初に突っ込み過ぎて、後半は慌てて落として、今度は落とし過ぎてしまったんですけど、なんとかタイムを切れてよかったです。競走訓練ではホームとバックを取りつつ、残れるように頑張りたいなと思います」
吉川敬介(東京)
ゴールデンキャップ獲得・200mTT 2位・400mTT 3位・1000mTT 3位
「200mTTも1000mTTに自己ベストを出せたのでよかったです。400mTTも前回よりもタイムがあがっていたのでいいですね。第1回よりもギアを掛けられたので、全体的にタイムも縮まったんだと思いますが、その中で自分はずっと自転車競技をやってきたので重いギアを踏めるし、それが結果に繋がったのかなと思います。ゴールデンキャップは今回も目標だったので獲得できてよかったです。今後の競走訓練では全部のレースで1着を目指して頑張りたいですね」
伊藤京介(三重)
ゴールデンキャップ獲得・200mTT 3位・400mTT 2位
「200mTTは早期卒業を狙っていたので、10秒79で3番時計だったので悔しさもあって、納得いっていないのが正直な本音ですね。1000mTTか200mTTで早期卒業を狙うかっていったら、やっぱり1000mTTの方が可能性は高かったし、しっかりタイムを切りたかったのですがそれを果たせず、初日の夜は寝られなかったくらい悔しかったです…。その反省を活かして2日目の400mTTに挑みました。400mTTは1番時計こそ取れなかったですけど、市田龍生都選手の養成所記録を更新することができて、着実に力がついていると思いました。ゴールデンキャップを獲れたことは、普段からの教官たちの熱い指導のおかげで2回目も獲れたと思います。400mTTで養成所記録はできたけど1位ではなかったので、第3回ではしっかり養成所記録を樹立して、自分の名前を残せるように頑張りたいです! 兄(伊藤裕貴)が待っていてくれると思うので、競走訓練では先行力を磨いていって、デビューしたら中部を引っ張っていけるように、お客さんを熱くさせられる先行をしたいです!」
松田祥位(静岡)
ゴールデンキャップ獲得・3000mTT 2位
「まさかゴールデンキャップを獲得できると思ってなかったんで、嬉しくてフワフワしているんですけど、また気を引き締めて頑張ります! 3000mTTは養成所記録を目指していたんですけど、全然出ませんでした。2周目のタイムを聞いて、これは難しいなと思ったので、しっかりゴールデンキャップのタイムを出そうと切り替えました。400mTTが中長距離選手には鬼門だったので、でも、バンクコンディションはよかったし、タイムを切れて、仲間が来てくれて、本当に仲間に恵まれました。デビューしてから通用する選手になるために競走訓練で学んでいきたいです。目標は高くもって、脇本選手や新山響平選手のような自分の力を出し切るような選手になりたいです」
片岡遼真(福井)
ゴールデンキャップ獲得・3000mTT 3位
「3000mTTは3位以内に入りたいと思っていたので、そこは達成できてよかったんですけど、40秒を切りたかったのでそこは少し悔しいです。ゴールデンキャップ獲得は素直に嬉しいですね。200mTTと400mTTが少し不安だったけど、練習以上にタイムが出せたのでそれが自信になって、3000mTTは思い切って行けました。次の目標は、第3回でゴールデンキャップ獲得と競走訓練で先行して着に残れるようになりたいと思います。師匠の脇本雄太選手にいい報告ができそうです」
長川達哉(埼玉)
ゴールデンキャップ獲得
「前回に続き、今回もゴールデンキャップを獲りたいと思って、プレッシャーはあったんですけど、無事に獲れてよかったと思います。今回は250バンクだったので、ちょっと自信がなかったんですけど、本番のパワーで走れたのでよかったです。競走訓練で、選手になったあとに自分の力をしっかり発揮できるようになれるなりたいです。それと第3回目もゴールデンキャップを獲れるように頑張りたいですね」
横溝貫太(福岡)
ゴールデンキャップ獲得
「ゴールデンキャップを獲れて嬉しいですね! 前回は3000mTTがあと3秒で獲れなかったけど、今回は大幅に縮められたのでよかったです。でも、今回3000mTT以外はあまりよくなかったので、そこを第3回では修正していきたいです。競走訓練では、兄弟子の後藤大輝選手が先行しているので、それに負けないような先行をできるように頑張りたいです!」
沢田桂太郎(大分)
ゴールデンキャップ獲得
「ゴールデンキャップを獲れたことはいいけど、早期卒業のタイムを切れなかったので悔しいですね。早期卒業が目標だったので、初日が終わってから目標が達成できずに喪失感があったんですけど、気持ちを切り替えて、ゴールデンキャップを獲りにいきました。早期卒業を目標にしていて勝率などを考えて走っていたけど、今後はそれがなくなったので、吹っ切れて色んなことにチャレンジして、デビューしてからに活きるような競走訓練をしたいと思います!」
吉岡竜太(広島)
ゴールデンキャップ獲得
「400mTTはタイムよかったんですけど、それ以外はギリギリだったので、記録会中ずっとハラハラしていて、ゴールデンキャップ獲得できてホッとしました。次の目標は第3回もゴールデンキャップを獲ることと、競走訓練がはじまるので、しっかりと考えながら練習や日頃の生活もしていきたいです。高校まで自転車競技をしていて、卒業後は働きながら実業団に入っていて、その時に同県の松浦悠士選手がグランプリを優勝しているのを見て、自分も競輪選手を目指そうと思いました」
白井輝(石川)
ゴールデンキャップ獲得
「ゴールデンキャップを獲得できてホッと一安心しています。前回、3000mTT以外はいけそうだなと思ったので、そこが不安だったんですけど、他の候補生の声援がすごく聞こえて、それが力になりました! 前回から(3000mTTを)10秒近く縮められて、本当に声援のおかげです。教場の先生からも言われているんですけど『速いだけじゃなく、強い選手になれるように』って言われているので、訓練を頑張っていきたいです。石川出身なんですけど、小嶋敬二選手のように先行で強い選手になれるように先行力を磨いていきたいです」
兒島直樹(福岡)
3000mTT 1位
「1番ですけど、自分が狙っていたのは養成所記録なんですごく悔しいです…。土曜の練習の時は上手くラップを刻めたんですけど、今回は上手く走ることができまず、ちょっとペースを乱してしまいましたね。競走訓練では、競輪の競走になれるということがまず課題だと思っていて、慣れてきたら自分の持ち味を出して勝利の道を確立していきたいと思っています。それと第3回ではゴールデンキャップを目指して頑張りたいと思います」
★130回生
小原乃亜(岩手)
ゴールデンキャップ獲得・200mTT 1位・400mTT 2位・500mTT 1位・2000mTT 2位
「準記録会で出したタイムと同じだったし、記録会に向けてしっかり準備してきて、200mTTも500mTTも今の実力を出せたかなと思います。400mTTは第1回よりもギアを掛けられたし、天気やコンディションもよかったのに、1回目とほぼ同じタイムで、目標のタイムに届かなかったので悔しいです。ゴールデンキャップを獲れてホッとしました。でも、2000mTTは前回よりもタイムを落としてしまったので、ゴールデンキャップを獲れたけど悔しい気持ちの方が大きいです。競走訓練に向けて、しっかりレースを見て、強い競走ができるように頑張りたいです!」
川上いちご(千葉)
400mTT 1位(養成所記録)・200mTT 2位・500mTT 2位
「400mTTの養成所記録はあまり意識していなかったんですけど、思い切り走ると決めていたので、その結果が養成所記録に繋がってとても嬉しいです。200mTTは11秒台を出したかったので、やり切って後悔はないけどタイム的には悔しいんです。500mTTはスタートが少し失敗して、挽回はしたけどその失敗が悔いとして残りました」
山田南(千葉)
200mTT 3位・500mTT 3位・2000mTT 1位
「200mTTのタイムを見た時にショックで声も出なくて……、いちごさんに励ましてもらいました。12秒30がゴールデンキャップのタイムだったので、それが0.01秒越えられず、0.01秒の重さを感じました。500mTTは、250バンクの発走機に慣れてなかったけど、1回目よりもタイムを伸ばせてよかったです。2000mTTは1位を取りたかったので、取れてよかったです。でも、小林優香さんのタイムを目指していたんですけど、全然届かずに残念でした。次の目標は、第3回では絶体にゴールデンキャップを獲得したいです! 競走訓練は、皆と走ることにまだに慣れてないので、色んなことを経験していきたいと思います」
緒方詩央里(福岡)
400mTT 3位
「400mTTは自分の全力を出し切れた感じがします。選手を目指したきっかけは、働いている時に競輪選手を知って、やってみようと思いました。スポーツは大学まで卓球をしていました。師匠は藤田剣次さんで、師匠には『養成所で全力に学んでおいで』って言われています」
露谷菜々花(高知)
2000mTT 3位
「目標タイムには及ばなかったんですけど、前回よりも0.1秒あがっていたのでよかったです。今回は3種目で目標タイムを切れて、白帽を取れたのでよかったです。次はゴールデンキャップを獲れるように頑張りたいですね! 競走訓練では、先行して1着が取りたいので、卒業までには達成したいです。もともとバスケットボールをしていてプロを目指していたんですけど、ダメだった時に父が薦めてくれたことがきっかけです。個人種目なので、自分の頑張った分の成果が出て楽しいですね。師匠は山中貴雄さんで、『自主練習で力つけておいで』と言われたので、朝練を頑張っています」