ゴールデンキャップが3名誕生!市田龍生都候補生が400mタイムトライアルで養成所記録を更新!
第127回生(男子)・第128回生(女子)の第1回記録会が5月27日~30日の4日間にわたり実施されました。
悪天候のため2日目が順延になるなど、スケジュールは当初の予定から変更して行われました。
初日は男女とも午前に200mタイムトライアル、午後から女子の500mタイムトライアルを計測。
2日目は順延。
3日目は男女とも午前に400mタイムトライアル、午後から男子が1000mタイムトライアルを計測。
4日目は午前に女子の2000mタイムトライアル、午後から男子の3000mタイムトライアルを計測。
127回生(男子)は高校・大学と自転車競技で実績を持つ市田龍生都候補生、ジュニアの強化指定選手に選ばれている丸山留依候補生の2名がゴールデンキャップを獲得。
128回生(女子)はナショナルチームに所属する酒井亜樹候補生が全ての種目で1位を獲得し、ゴールデンキャップを手にしました。
また、市田候補生は400mタイムトライアルで養成所記録(117回生・菊池岳仁 21秒88)を更新する21秒84を記録しました。
★127回生(男子) 【200mタイムトライアル】
1位 市田龍生都(福井) 10秒68
2位 三神遼矢(福島) 10秒83
2位 水澤秀哉(千葉) 10秒83
【400mタイムトライアル】
1位 市田龍生都(福井) 21秒84 ※養成所新記録
2位 丸山留依(静岡) 21秒97
3位 杉浦颯太(北海道) 22秒06
3位 杉浦颯太
【1000mタイムトライアル】
1位 市田龍生都(福井) 1分05秒54
2位 三神遼矢(福島) 1分07秒07
3位 木村優駿(埼玉) 1分07秒15
【3000mタイムトライアル】
1位 安達光伸(岐阜) 3分38秒92
2位 市田龍生都(福井) 3分42秒09
3位 池田充槻(秋田) 3分44秒65
★128回生(女子)【200mタイムトライアル】
1位 酒井亜樹(大阪) 11秒96
2位 北津留千羽(福岡) 12秒12
3位 伊藤柚姫(兵庫) 12秒14
3位 北岡マリア(石川) 12秒14
【400mタイムトライアル】
1位 酒井亜樹(大阪) 24秒44
2位 伊藤柚姫(兵庫) 24秒94
3位 半田水晶(茨城) 25秒03
【500mタイムトライアル】
1位 酒井亜樹(大阪) 36秒16
2位 半田水晶(茨城) 37秒00
3位 岩元杏奈(宮崎) 37秒71
【2000mタイムトライアル】
1位 酒井亜樹(大阪) 2分41秒19
2位 川原未紀(千葉) 2分42秒27
3位 岩元杏奈(宮崎) 2分45秒95
ゴールデンキャップ獲得者&各種目1位~3位候補生コメント
★127回生(男子)
■市田龍生都(福井)
ゴールデンキャップ獲得・200mTT 1位・400mTT 1位・1000mTT 1位・3000mTT 2
「200mはタイム的には正直もう少し出したかったです。400mは全てが嚙み合って文句なしの全開で行けました。(養成所記録更新は)狙っていたところではありますが、第1回目の記録会からこのタイムが出せたことは、本当に言葉にならないくらい嬉しいです。1000mは早期卒業のタイムを切ったことは嬉しいですが、400mで記録を出したこともあり、1000mでも狙いたいという気持ちがあったので、そこに1.5秒及ばなかったことは悔しい思いがあります。最後の3000mは皆の応援の力も借りて、想定していたよりもいいタイムが出せました。目標としていたゴールデンキャップを獲得できてとても嬉しいです。養成所ではしっかり競輪を学んで立派な選手になり、父(市田佳寿浩)を超えられるように頑張りたいと思います」
■丸山留依(静岡)
ゴールデンキャップ獲得・400mTT 2位
「400mは入所する前の練習でもよくて22秒9とかだったので、正直こんなにいいタイムが出るとは思っていなかったのでびっくりしています。いい風も吹いていて、最初のスピードもしっかり乗せることができたのがよかったのかなと思います。ゴールデンキャップは目標ではありましたが、難しいかなと思っていました。自分の課題は400mと1000mだと考えていましたが、今回は両方ともいいタイムが出せたので、その調子で3000mにも挑むことができました。第1回記録会の点数をつけるなら自分としては100点です。これから自分に足りない瞬発力を強化して、第2回記録会でもゴールデンキャップを目指し、200mと1000mではもっと余裕を持ってタイムを切れるように頑張りたいです」
■三神遼矢(福島)
200mTT 2位・1000mTT 2位
「200mは目標が10秒5台だったので、まったく納得できないタイムでした。1000mは1分5秒台で早期卒業のタイムを切りたいと思っていましたが、思ったより進まず、想像していたよりだいぶ遅いタイムになってしまいました。今回の記録会では、どの種目も目標としていたタイムは1つも出せず、すごく悔しい結果になりました。ずっとカーボンの自転車に乗っていたので、まだクロモリの自転車をうまく使えていないのと、本番に向けた調整がしっかりできなかったこともありますが、それも含めてやっぱり自分の実力不足を感じました。これからプロになる自覚をしっかり持って、訓練に励んでいきたいと思います」
■水澤秀哉(千葉)
200mTT 2位
「200mは目標としていた10秒7に少し届かなかったので、納得はしていませんが、よかったかなとは思います。今回は悪天候で日程が変わったりしたので、調整が大変なところはありました。ゴールデンキャップを目指していましたが、自分はダッシュ型なので今後も3000mが課題になると思います。これからの養成所生活では1秒1秒を大切に過ごしていきたいです」
■杉浦颯太(北海道)
400mTT 3位
「400mは練習では23秒フラットまでしか出ていなかったんですが、風の影響もいいように働いて実力以上のタイムが出たかなと思います。ゴールデンキャップ獲得が目標でしたが1000mで逃してしまい、これが今の自分の力なのかなという感じです。今まではずっとトップスピードがあるほうだと思っていましたが、養成所に入ってからトップスピードが足りないと感じるようになったので、これからの訓練で全体的にタイムを上げていけるように頑張りたいです」
■木村優駿(埼玉)
1000mTT 3位
「1000mは練習だと1分9秒とかだったので、このタイムはすごく嬉しいです。400mでゴールデンキャップのタイムが切れず、1000mでは悔しさをぶつけて絶対にやってやろうと思っていたので、いいタイムが出てよかったです。初日の200mも4位ですが、ベストタイムでした。日程の変更などもありましたが、調整はうまくできたと思います。候補生のレベルがすごく高くて本当に恵まれていると思うので、養成所の訓練ではとにかく脚をつけたいです。今の課題はフォームで、いろいろ試しているところなので、自分の納得のいくフォームになれるよう取り組んでいきたいと思っています」
■安達光伸(岐阜)
3000mTT 1位
「3000mは一番時計なのは嬉しいですが、高校の先輩でもある橋本英也選手が出した3分33秒の養成所記録を狙っていたので、出せなかったのは悔しいです。僕は高校と大学で個人追い抜きが専門だったので、ダッシュ力とかが全然なく、短距離種目では散々な結果だったので、これから一つ一つ課題を見つけて訓練のなかでクリアしていけたらと思います。第2回記録会ではゴールデンキャップを獲れるように頑張りたいですが、まずは200mと400mで目標タイムを切り、そして3000mで養成所記録を更新したいと思います」
■池田充槻(秋田)
3000mTT 3位
「3000mはゴールデンキャップのタイムを切るのが目標ではありましたが、もう少し出したかったです。後半でタレてしまって、クロモリの自転車の扱い方がやっぱり難しいなと感じました。今回は400m以外はゴールデンのタイムをクリアしていたので、400mだけ出せなかったのが悔しいです。ダッシュが苦手なので、それが今後の課題だと思います。憧れの選手は同じ秋田の守澤太志選手です。S級S班で活躍したりしていて、僕もS級S班で走れるような強い選手になれるよう頑張りたいです」
★128回生(女子)
■酒井亜樹(大阪)
ゴールデンキャップ獲得・200mTT 1位・400mTT 1位・500mTT 1位・2000mTT 1位
「タイム的には200mも500mももう少し出したかったです。特に500mは35秒台で養成所記録の更新と早期卒業のタイムを狙っていましたが、雨の外バンクの経験がなかったのと、まだ発走機に慣れていないこともあってゆっくり出てしまい、タイムに繋がらなかったかなと思います。400mはものすごくいいというわけではないですが、まず第1回目としては満足しているタイムです。2000mは前半突っ込みすぎて後半タレてしまったので反省点は残りますが、ゴールデンキャップのタイムにはぎりぎり届くことができました。ゴールデンキャップを獲得できて、嬉しい気持ちとホッとした気持ちです。第1回記録会は始まる前は不安もありましたが、振り返ってみればタイムとしては現状ではよかったんじゃないかなと思っています。次回こそは500mで35秒台を出して養成所記録を更新し、またゴールデンキャップを獲れれば早期卒業も見えてくると思うので、まずはそこを目標に頑張りたいです」
■北津留千羽(福岡)
200mTT 2位
「200mは今までのベストタイムが12秒77くらいなので、大ベストが出せました。練習用のタイヤとは違って、シームレスタイヤですごく軽かったので、飛ぶように走れたと思います。500mは雨だったので発走機で滑る人が多く、弱気になってしまい、最初がすごく遅くなってしまったのがとても悔しいです。白帽を狙っていましたが、500mのタイムでクリアできませんでした。もともとマウンテンバイクをやっていましたが、ファンの方々に応援される父(北津留翼)の姿を見て、自分も競輪選手に憧れるようになりました。これからの養成所生活では皆といろいろ知識を交換し合い、切磋琢磨して頑張っていきたいと思っています」
■伊藤柚姫(兵庫)
200mTT 3位・400mTT 2位
「200mはベストタイムが出せました。今までの最高は12秒4だったので、0.3秒くらい更新できました。500mはスタートは失敗しましたが、4位でベストタイムでした。400mは練習では26秒3くらいだったので、かなりいいタイムが出せてよかったです。自分はボクシングをずっとやっていて、辞めたあとも自分の身体で勝負できる新しいスポーツを探しているときに日野未来選手の記事を見て、そんな転向もあるんだと自分も競輪選手を目指したいと思いました。ボクシングの夢はプロボクサーの弟に託したので、自分はガールズケイリンの世界でトップを獲れるように頑張りたいです」
■北岡マリア(石川)
200mTT 3位
「記録会の3日目前に落車してしまって、怪我の痛みや心の整理がつかないところがありましたが、200mは12秒1で3位だったので、悪くないかなと思います。500mは3位以内に入ることが目標でしたが、雨でスタートで滑っている候補生が何人かいて、少しスタートを緩めにいってしまったらやっぱり乗らず、タイムも全然ダメだったので悔しいです。記録会は第2回、第3回とあるので、卒業するまでにはゴールデンキャップを獲りたいです。2000mとか長い距離が苦手なので、そのあたりが課題になると思います。今後は競走訓練も入ってくるので、養成所を出てからも勝てるようなレースをしていきたいと思います」
■半田水晶(茨城)
400mTT 3位・500mTT 2位
「400mは練習より速いタイムでしたが、前半が突っ込めていなかったことで思ったよりタイムが出ていなかったので、そこは悔しいです。500mは今までで一番いいタイムが出せたので素直に嬉しいですが、雨でスタートが思い切りいけなかったので、いけていたら36秒台も見えていたかなと思います。200mもベストでしたが、他の候補生の皆さんが強くて、順位としては6位でした。短距離種目は得意なので、そこは全部ゴールデンキャップのタイムを切れました。今後はスピードと長くもがける力を合わせてもっとタイムを狙っていきたいなと思っています。デビューしてからすぐに活躍できる選手になれるように、これから養成所の訓練を頑張っていきたいです」
■岩元杏奈(宮崎)
500mTT 3位・2000mTT 3位
「500mで目指していたのは37秒を切ることだったので、雨であまり状況がよくなかったとはいえ納得はいかないタイムでした。ゴールデンキャップがかかっていた最後の2000mは正直悔しいです。1周目が突っ込みすぎたというのと、意外と早く前の候補生に追いついてしまって、そこからスムーズに抜けず、リズムを崩してしまいました。今回の記録会を終えてみて、改めてタイムを出すことの難しさを感じました。これから競走訓練も始まりますが、自分は先行で勝ちたいという強い気持ちがあるので、ワクワクしています。地脚をつけて頑張っていきたいです」
■川原未紀(千葉)
2000mTT 2位
「2000mは前に走ったときより1秒くらいタイムが上がったことは嬉しいですが、ゴールデンのタイムを切る39秒くらいのイメージでいたのと、やっぱり1位が獲りたかったという思いもあるので、そこは悔しいです。短距離よりは長い距離のほうが得意なのかなと感じています。今後はもっとダッシュを高められるような練習をやっていきたいです。持久力は得意なほうではあるので、苦手なダッシュを高めていけたらトップスピードも上がっていくと思うので。ダッシュ力の強化にフォーカスして、養成所での一年間を頑張っていけたらいいなと思います」