3月1日、2日に卒業記念レースが行われました。
123回生は初日に予選1、2を走り、2日目の午前中に準決勝、午後に決勝。
124回生は初日と2日目の午前中に予選1、2、3を走り、午後に決勝を走りました。
10カ月に渡る養成所生活の集大成ともいえる卒業記念レース、候補生の皆が気合いの入ったレースをみせてくれました。
選手宣誓をする鈴木康平候補生と中瀬由真候補生
■123回生
123回生決勝戦メンバー
1番車 荒川達郎(埼玉・予選31、準決勝1)
2番車 佐藤壮志(熊本・予選12、準決勝3)
3番車 黒瀬浩太郎(広島・予選61、準決勝1)
4番車 出口謙一郎(岐阜・予選22、準決勝2)
5番車 保田浩輔(岡山・予選51、準決勝2)
6番車 竹澤雅也(福井・予選21、準決勝1)
7番車 浮島知稀(群馬・予選12、準決勝3)
8番車 山元大夢(石川・予選23、準決勝2)
9番車 斉藤樂(宮城・予選53、準決勝3)
決勝出場メンバー
レース展開
号砲がなり、山元大夢が前を取り、並びは山元、斉藤樂、荒川達郎、 佐藤壮志、黒瀬浩太郎、出口謙一郎、浮島知稀、保田浩輔、竹澤雅也になった。赤板で荒川が前を切ったが、打鐘から思い切ったスピードで出口がカマしていく。最終ホームから黒瀬が捲っていくも、それに合わせて佐藤が2番手から発進、黒瀬は出切れず。最終バック過ぎ、佐藤の後ろから保田も出る。しかし、その上を浮島が捲っていった。追い込んでいった荒川がゴール直前に浮島を捉えて優勝を決めた。2着は浮島。3着に竹澤が入線。
成績上位コメント
優勝の荒川達郎(埼玉)
「出だし(予選1)はよくなかったですけど、最後は優勝できてよかったです。予選1が終わった後は正直焦りました。予選1で1着を取れたら次のレースで先行しようと思っていたんですけど、3着からスタートだったので次は何とか1着を取りたいと思いました。(予選2と準決勝は)最後1周切ってからは自分のタイミングと後ろからかぶされないように警戒しながら、確実に最後まで加速できて踏み切れるように走れてよかったです。決勝戦なので皆が仕掛けは遅くなると考えて、先行して優勝か確定板に乗れたらすごい楽しいだろうなと思っていました。第1回トーナメントは追い込み優勝だったので、どうせだったら今回はレベルアップした形でできたらいいなと思っていたので先行しようと思っていたんですけど、1周半から切って徐々にペースをあげていこうと思っていたら、いいカマシが来たので、そこからは先行できないなら優勝を手堅く獲りにいかないとって、行けるところから行こうと思っていました。ゴールの瞬間はもう届いていてくれっていう思いでした。差したかなとは思ったんですけど確信がもてなくて、確定の放送を聞いて『よかった!』ってホッとしました。(在所1位&卒記チャンプ)自分でハードルをあげてしまったようでイヤなんですけど(苦笑)、これをキッカケに自分を知ってくださる方も大勢いると思うので、デビューして期待を裏切ることのないように気を抜かずに頑張っていきたいと思います!」
2位の浮島知稀(群馬)
「決勝はスタートが取れれば、そこからレースの流れを見てと思っていたんですけど、前が取れなくて後ろからになりました。そこから後ろの選手が前に来てくれたので、前の動きを見ながらレースを組み立てられました。最終バックから皆が動くと思っていたけど、自分も道中は脚を使わずに立ち回れたのでバックの伸びはよかったと思います。出切ってから1着かと思ったんですけど、やっぱり荒川さんが強かったです(苦笑)。(1着)いけたと思ったんですけど、敢闘門に戻ったらカメラが荒川さんの方に向いていたので『あぁ2着か…』って(苦笑)。悔しいのは悔しいですけど、でも、自分の力を出し切れたので後悔はないです。デビュー後は関東の先行で強い先輩が多いので、自分も先行選手として頑張りたいですね。(憧れの選手は)眞杉匠選手です。関東を代表する先行選手になれるように精一杯頑張っていきますので応援よろしくお願いします」
3位の竹澤雅也(福井)
「決勝は最初に前を取って、先行する選手に飛びついて、先捲りという形で1着を狙っていました。でも、スタートで前が取れなくて後手後手になったんですけど、前の動きを見て3着に突っ込めたのでよかったです。卒業記念レースではずっと僕は4番車とか6番車、8番車ばっかりだったんですけど、最後に大穴あけられたのでよかったです(笑)。競走訓練はずっと徹底先行をしていたんですけど、卒業記念レースは勝ちたいなと思ってました。デビューしたら、近畿は強い選手ばっかりなんですけど、前を任されるように、前で風を切っていきたいです!」
■124回生
124回生決勝戦メンバー
1番車 竹野百香(三重・予選211)
2番車 五味田奈穂(千葉・予選311)
3番車 松井優佳(大阪・予選111)
4番車 羽田野愛花(大分・予選224)
5番車 熊谷芽緯(岩手・予選221)
6番車 谷元音羽(鹿児島・予選124)
7番車 神戸暖稀羽(北海道・予選123)
決勝メンバー
レース展開
スタートで神戸暖稀羽が飛び出し、神戸、五味田奈穂、松井優佳、谷元音羽、羽田野愛花、竹野百香、熊谷芽緯で並んだ。打鐘から五味田が誘導を切って、先行。最終ホームで後方から竹野が捲っていくが、最終2コーナー過ぎから松井が捲っていって最終バックで出切った。竹野は谷元に合わせられ不発に。谷元も追い込んでいくが、松井が振り切って完全優勝を決めた。2着に谷元。3着に五味田が逃げ粘った。
成績上位コメント
優勝の松井優佳(大阪)
「自分の力を出し惜しみしないように、自分の行こうと思うところで仕掛けられたのでよかったです。まだ早いかと思って待ってしまうと後悔してしまうことが多いので、卒業記念レースではそうならないように気をつけてました。決勝でも自分のタイミングで仕掛けたいと思っていたので、後ろから来たタイミングに合わせて行こうと思ったタイミングで行けたのでよかったです。4コーナーを回った時点でけっこう脚がいっぱいで、後ろは伸びてきていたのでヤバいかと思いました。ゴールしてたぶん自分が先頭だと思ったけど確証はなかったので、確定の放送を聞いた時は嬉しかったですね。優勝して嬉しい気持ちとこれが養成所で最後のレースだと思うと感慨深かったですね。卒記優勝者ということで注目されると思うんですけど、自分は気負い過ぎると小さい競走になってしまうので、そこは考え過ぎずに自分らしい走りで頑張りたいと思います」
2位の谷元音羽(鹿児島)
「スタートからいい位置を取れたレースが多かったので、自分がいけるところから踏んで、結果もよかったので嬉しかったです。決勝戦はスタートで、自分が思ってないいい位置が取れたので、もう行くしかないと思って頑張りました。(最終4コーナーからは)長かったようで、短かったような、あっと言う間で、松井さんを抜きたかったです。結果はちょっと悔しかったけど、全力を出し切ったのでよかったかなと思います。(デビューしたら)自分がいけるところから迷わずにいけるようにしたいです。自信はないけど先輩方に置いていかれないように全力で頑張りたいと思います!」
3位の五味田奈穂(千葉)
「卒業記念レースでは、とにかく自分の走りをしようと心がけていたので、自分から動いて仕掛けるということに関してはよかったと思います。決勝戦は、竹野候補生が先行するって宣言していたので、竹野候補生より前で先に仕掛けようと作戦通りにはまった感じです。絶対に先行しようと決めていたし、卒業記念レースで先行することに意味があると自分の中で思っていたので、結果は3着でしたけど自分では満足しています。養成所とデビューしてからのレースは違うと思うんですけど、自分で主導権を握れるように、自分を動かしたらまずいと思われるような選手になっていきたいです。デビューしたら常に攻める自分の走りをしていきたいと思います。まずは名前を憶えていただけるように積極的な走りをしていきたいと思いますので応援よろしくお願いします! 五味田(イツミダ)という苗字も珍しいのでゴミタじゃないイツミダだという名前でしっかり憶えてもらえるように頑張ります!」
■卒業式
3月3日に行われた卒業式、これで養成所生活も終了になります。
ここからは各地元に戻り、ルーキーシリーズ、7月の本デビューに向けて、各々で練習を積み重ねます。養成所よりさらにパワーアップした姿を期待しましょう!