●2月のMVP 脇本雄太(福井・94期)
熊本競輪GⅠ「第41回読売新聞社杯全日本選抜競輪」
昨年10月の前橋GⅠ「第34回寬仁親王牌・世界選手権記念トーナメント」3日目のアップ中に落車し、「左肘脱臼骨折」の重傷を負ってから約4カ月。いまだに「完治まではまだまだ。戻らないかもしれない」と話すほど症状は深刻で、今節も決して本調子ではなかった。
それでも脇本には頼れるラインがある。決勝は、これまで幾度となく前で駆けてきた寺崎浩平が先頭を務め、後ろには古性優作、三谷将太と近畿の陣容が結集。横綱相撲のような安定感のあるレース運びを見せた。
「昨年のグランプリの失敗を踏まえ、今年はより近畿の層を厚くして年末のグランプリを目指したい」。その言葉通りラインも機能。寺崎の発進に応え、古性との鉄壁のワンツーが決まった。
ケガの影響を補うため、今年は自力で戦う際に後方からのまくり追い込みに特化。「今は戦法の幅が狭くなっている。かえってやることが決まっているし、その分気持ちが吹っ切れているのがいいのかも」と前向きに受け止める。言葉を変えれば、選択肢が限られるからこそ得意パターンに100%集中できるという強みもある。
今年はスタートダッシュに成功し、早々と年末のKEIRINグランプリ2026の出場権を獲得。完全復活とはいかずとも、その猛攻はしばらく続きそうだ。