●11月のベストレース 川添輝彦(56期・沖縄・A3)
久留米競輪FⅡナイター 11月17日 A級チャレンジ一般戦2R
今年2月に還暦を迎えた川添輝彦が2日目に勝利して節目の通算300勝を達成。デビューから足かけ41年目にしての快挙だった。レース後は一息ついたあとに取材陣の前に姿を現して「長かったですね…」と気持ちのこもった表情と口ぶりだった。
今年3班へ落ちると、機動型のスピードや出足に対応すべく独自の練習を取り入れて体を鍛え直した。「中堅の機動型なら出だしにも何とかなる」と、この日もベテランの自力職人、竹田慎一に任せての節目達成だったが「若い子や新人だと踏まなくていいところで踏んでしまい、踏んで欲しいところで突っかかってと。それだけでもう足がいっぱいになってしまうんです。その辺に対応できればやれると思う」と課題を口にしながらも前向きだ。
この先の目標に掲げたのは師匠、菅野良信(鹿児島・40期・引退)氏が残した346勝の白星を超えることと2班の点数の確保だ。「60歳を過ぎても、成長ってあるんだね。休んでいるとかえって疲れちゃうから、家でも料理をしたり掃除をしたりと体を動かしています。続けることがいいのかもしれませんね。足、腰をいたわりながら頑張ります」と焦らずマイペースに、この先も選手生活を謳歌していく。