●9月のMVP 野田源一(福岡81期)
福井競輪GⅡ「第41回共同通信社杯競輪」9月12~15日
“単騎のゲンさん”こと野田源一が2016年の名古屋ダービー以来、約9年ぶりとなる特別競輪の決勝進出を果たした。
昨年8月の平塚オールスター競輪の最終日に落車し「肋骨骨折、肋間筋損傷、肺挫傷」と診断され長期に渡る欠場を余儀なくされた。そんな大ケガを乗り越えた末の快挙だった。今年1月から復帰をすると一時期は競走得点を90点台まで下げたが、焦らずに一戦ずつを大事に取り組み徐々に点数を戻していった。
函館オールスターに続いてビッグ参加となった共同通信社杯は一次予選は抽選により勝ち上がりの権利を取ると、二次予選Bは痛快なまくりが決まり白星をゲット。準決は内コースをするすると潜り抜けて2着に食い込み決勝へ進んだ。決勝はさすがに5車で結束した近畿勢には歯が立たず、さらに落車をしてしまったが、それまでの道中は随所に経験と読みの深さが光った。この先も単騎戦を貫き場の状況に応じて間隙を縫っていく。