●6月のMVP 脇本雄太(94期・福井)
岸和田競輪 GⅠ 第76回高松宮記念杯競輪 6月17~22日
5走5勝という圧倒的強さを示した完全Vでまさに脇本の独壇場だった。特筆すべきは決勝を除く4走を自力で戦ったこと。これまでは後輩機動型との連携もあり、後ろを回るケースが多かったが、自力番組にのっとり自ら動きチャンスを待った。
決勝はこれまで幾度もラインを組み、多くのタイトルを取らせてもらっている寺崎浩平を目標に得た。3番手には盟友・古性優作もおり、人気に応える番手まくりで渾身のVを飾った。レース後のインタビューで「新しい取り組みをしている最中。変化を進めていきたい」とスタイルチェンジを明かした。これは自力で戦う際にはシビアに位置取りもやっていく、番手を回った際の技術も磨いていく、という大きな意味を持つ。
2月に大称号・グランプリスラムを手にしても、まだまだ伸びしろを探っている。
“シン・ワッキー”の快進撃はこれからも続く。