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加藤慎平の・・・
レース展望 2025.11.05

加藤慎平の・・・

#加藤慎平コラム

先日行われたG寬仁親王牌決勝戦、

眠れる九州の獅子、嘉永泰斗がG決勝戦初出場・初優勝という、何ともドラマティックな結末で4日間の熱戦の幕を閉じた。

全九州競輪ファン待望の20代、自力型のGレーサーの誕生だ。

さらには輪界屈指のイケメンときた。

話題にならない訳無いだろう。

イケメンの定義は実に主観的になるので深くは掘り下げないが、

彼が決勝戦で放った単騎捲りは誰が見ても金ピカに輝いていた。

俯瞰的に見ても初のG決勝戦、

確実に緊張感もある中まさかの単騎戦。

さらには同じく単騎にはKING・古性優作も居た。

勝負どころの最終ホーム、

単騎の古性より前に位置することが出来たのも凄いが、あのケレン味の無い捲り一撃だ。

決勝戦に数多く進出している選手ですらG優勝にはなかなか届かない現実の中、彼は一発で仕留めきったのだ。

まさに待望だろう。

地区を代表するようなベテラン選手達でも、わりと頻繁に同地区別線勝負を選んでしまう。九州はそういう空気が流れてしまっているのが現実だ。

嘉永泰斗がまとめなければならない。

彼のインタビューなど聞いているときっと“背中で見せる”タイプだろう。

だが、それではきっと“九州はひとつ”を実践できないと思う。

それは競輪界の歴史が証明している。

強くエゴイストな人間が居る地域は強いのだ。

(アイツ強いけどうるさいんだよな…)

と陰口を叩かれるくらい強力なリーダーシップを発揮しなければ、今後九州がまとまる可能性は少ないだろう。

嘉永泰斗に掛かる期待は非常に大きい。

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